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フランス篇――その4 ブルゴーニュ①

TGVは低い山地を越えると間もなくディジョンに到着。Terに乗り換えてボーヌへ向かう。この駅はエレベーターがないため、乗り換えのための階段の上り下りが大変である。

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ジュブレ・シャンベルタン駅はかなりサイケデリックなペインティングが特徴の駅舎だ。

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ヴージョ駅

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ブルゴーニュのブドウ畑が車窓から見える。

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ニュイ・サンジョルジュ駅

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30分ほどでボーヌ駅に到着。

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ホテルへの距離はないが荷物が重いのでタクシーで向かう。客を待つタクシーは2台だけだった。一方通行の旧市街の外周道路を半周以上回って、城壁の中へ入っていくとすぐにホテルに着いた。

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ボーヌの宿はホテル、ル・セップ。スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドに加盟しているホテルだ。

アンティークな家具の並ぶ重厚でクラシックなホテル内部。

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64の客室 には、それぞれにブルゴーニュワインの名称または村の名前が付けられている。今日の部屋210号室は、なんとジュブレだった。部屋の中もクラシックな温かみのあるインテリアである。

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ボーヌ最大の人気観光スポット、オテル・デュー(オスピス・ド・ボーヌ)へ。ホテルから徒歩で5分とかからない距離である。

通りに面した側は地味な外観である。

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中庭に面した建物は、ブルゴーニュの独特なカラフルで幾何学的な文様の屋根瓦が特徴的。

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施療院が当時のまま保存されている。「貧しき者の広間と言われる」メインの病室。その奥にあるチャペル。

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中庭の周りには二層の回廊が設けられている。

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聖ユーグの部屋の壁には大きな絵画がある。

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1971年からは病院の機能は新しい施設に移された。

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調理室では尼僧の人形が当時の姿を再現している。

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ここには1689年製の鋼鉄製回転取っ手に「ベルトラン先生」と名付けられた小さな人形が付いている。

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薬局の調剤テーブルの道具、棚には陶器の容器に入った薬が並べられている。

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オテル・デューの建設者、ニコラ・ロラン宰相が制作させた15世紀の衝立画(ポリプティック)は最後の審判を描いている。病人たちが見ることができるのは日曜と祝祭日だけだったそうだ。

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同じ部屋にある16世紀のタペストリー「千々の花」。

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ボーヌの旧市街を散策する。

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ワイン雑貨がそろう大型店、アテナウムAthenaeumへ。記念にシャトー・ラギオールのソムリエナイフを購入(日本でも買えるのだが)。

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ワインの町だけあって、ワインショップやドメーヌ、ワインレストランなどワイン関係の店が圧倒的にが多い。

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アルザス通り(Rue de Alsace)にはアルザス風の家を見ることができる。・

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ここは、高級ワイン店のLa Boutique des Domaine。

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こちらもホテルに近いボーヌのノートルダム大聖堂。

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ル・セップのレストラン、ロワゾー・デ・ヴィーニュLoiseau des Vignesで夕食。ホテルを一旦出て隣の建物に外から入る。三つ星レストラン、ラ・コート・ドール(現在はルレ・ベルナール・ロワゾー)のオーナー・シェフだった故ベルナール・ロワゾー氏の未亡人が経営するミシュラン一つ星のレストランである。

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細長い形のグジェールは珍しい。

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アペリティフはビショーのクレマン・ド・ブルゴーニュ10€。

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料理は75ユーロのムニュMenu Découverteを選ぶ。

この店の最大の魅力は、ブルゴーニュのグラスワインが赤白約50種、その他を含めて約70種が用意されていることにある。

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料理に合わせたグラスワイン5種類のコースやボトルワインもあるが、個別に注文することにした。グラスの大きさは8CL(80CC)と12Clがある。多くの種類を飲むために8CLを選ぶ。

ミクルスキのムルソーMeursault 2007 François Mikulski 12€、ジャン・ノエル・ガニャールのシャサーニュ・モンラシェ・プルミエクリュ・カイユレChassagne-Montrachet 1er Cru Les Caillerets 2008 Jean-Noël Gagnard 14€レ、ミクルスキは樽香がない。

他はブルゴーニュ。コントラフォンのムルソーMeursault 2008 Conte Lafon 18€ 、ラファルジュのヴォルネVolnay 1er Cru 2005 Lafarge 12€、ルーミエのシャンボール・ミュジニーChambolle-Musigny 1er Cru Les Plantes 2005 Amiot-Servelle 14€、デュガ・ピのジュブレ・シャンベルタンGevrey-Chambertin Coeur de Roy 2007 Dugat-Py。

アミューズ・ブーシュはトマトのジュレ。

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鴨のフォワグラのテリーヌ仕立てで、こんがり焼かれたトーストが添えられている。フォワグラにはロワールの貴腐ワイン、コトー・デュ・レイヨンCoteaux du Layon 2009 Pithon-Paille 8€、を合わせる。グラスワインのコースにも、フォワグラに合わせてコトー・デュ・レイヨンが入っていたようである。

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川かますに似たSandreの自家製クネルは甲殻類独特の香り豊かなオマールのソースが添えられっていたが、本日の最高の料理であった。ムルソーなどの新樽熟成した上質な白ワインに良く合う。

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牛肉の赤ワイン煮込み、マッシュポテト添え。ブルゴーニュの郷土料理bœuf bourguignonである。濃厚で伝統的な味わいである。こちらは赤ワインに合わせる。

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チーズはブリー・ド・モー、エポワス、フルムダンベールを選ぶ。チョコレートケーキは良くある濃厚な味。地元のウォッシュタイプのエポワスはブルゴーニュの赤ワインに本当に良く合う。

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料理はSandreのクネル以外はやや常識的な料理であったが、これだけの種類のブルゴーニュワインのグランヴァンをグラスで楽しめるのは、やはりこのレストラン以外にはないだろう。

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