今回は4月に訪れた、香港の点心レストランを2軒紹介します。

添好運點心専門店の深水埗店。フォーシーズン香港の龍景軒の点心のチーフが、独立してまず、2009年に九龍の旺角に店をオープンしたあと、香港島の北角に最初の支店をオープン。そして第2の支店がこの店。旺角の店とこの店が世界に2店しかないミシュラン1つ星の点心専門レストランです。

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この店の最寄り駅は深水埗駅。香港の地下鉄でチム・シャー・チョイ尖沙咀から5駅、約10分のところにある駅だが、ここからさらに10分程度、卸問屋などが並ぶ商店街を歩いていきます。

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雰囲気は社員食堂のようで、近代的だが簡素なテーブルとイス。ガイドブックに記載されている長時間の行列も覚悟して訪れたのですが、この店は系列店のなかでは最も早い8時オープンということもあって、9時ころ行っても直ちに着席出来ました。ただし合席で、テーブルは空いていたが、順次端から着席させているようで、間もなく満席になり、帰るころには行列が出来ていました。

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大きな丼ぶりで食器を洗う伝統的なシステムですが新しい店なので、洗わない人も多いようです。ポットでさりげなく出されるお茶(有料)はなかなかの味わいです。店内は新聞を読みながらゆっくり過ごす地元の人でいっぱいです。

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点心レストランの注文の方法は種類あり、ワゴンでまわってきた点心を注文する店と伝票で注文する店がありますが、この店は伝票で注文する方式です。高級店にはこの方式が多いようですが、点心の内容が分からないんもで、予め食べたい点心の名前を調べておく必要があります。

名物は酥皮焗叉燒包というチャーシュー入りパイナップルパンは当店の人気メニュー。甘いメロンパンのようなさっくりとほかほかのパイナップルパンの中にチャーシュー餡が入っています。パンは甘く外側がサクッとクリスピーで中はふんわりしています。餡は甘く煮込まれたチャーシュー饅の餡で広東料理らしいまろかな味わい。中も外も甘いのだが、外皮の甘くサクッとした食感と中のややしょっぱくねっとりした餡の食感の違いが絶妙です。豚まんのような皮の厚みや重さがないため、ダイレクトにボリューム感のある餡を味わえるのが人気の要因です。

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卵白で蟹を巻いて揚げた春巻き(賽螃蟹春卷)は、ほどよいサクサク感と卵白に包まれた蟹肉が淡白だが香り豊かなエレガントな味わいで、これも広東料理らしい一品。

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大根餅(香煎羅白糕)は、ソフトでねっとりしていて、ほのかに甘く、チリソースを少しつけて食べます。このソースはかなり辛いので要注意。付けなくてもあっさり美味しく食べることができます。日本で良くある乾し海老の香りはなかったです。

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海老シュウマイ(鮮蝦燒賣皇)はぷりぷり感のある新鮮な海老に豚肉が3割程度加わってバランス良い一品。名前がシュウマイの王様というだけのことはあります。卵黄の入った黄色く薄い皮のシュウマイの上にクコノミがのっています。

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このようなハイレベルの点心を、安く気軽に食べうことができます。ホテルの朝食の代わりに、少し足を延ばせば満足度は大きいでしょう。

 

もう1軒朝訪れた点心レストランは蓮香樓という香港島の店。地下鉄の上環の駅からホテル・ランカイフォン(蘭桂坊酒店)に向かって坂道を少し上ったところにあるかなり大茶摟。レトロな雰囲気のかなり大きい点心レストランです。添好運よりもさらに大衆的で昔ながらの町の食堂の雰囲気のある店である。日曜の朝行くと新聞を読みながらくつろいでいる地元の人々でいっぱいだ。

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ここも丼ぶりのような器で湯飲みやレンゲ、箸などの食器を洗う地元客がほとんどで、隣の客が作法を教えてくれた。この店はワゴンがテーブルを廻ってくるタイプの店。実物を見て注文できるので-、外国人も安心して注文できます。ただし、外側から見ても中身が分からないものも多いようです。DSC01623-2

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蓮の葉ではなく白菜の葉でおこわを巻いた粽。肉や椎茸、小豆などの種類の多い具材が入ってねっとりしたもち米とともにリッチな味わいです。 

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鮮竹魚肚扎とう魚の胃袋、鶏とシイタケを湯葉で巻いて蒸したもの。熱々でジューシーだが複雑な味わいと食感。知らず美味しそうなので指さして頼みましたが、当店の名物料理のようです。 

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豚肉の蒸し焼売は肉汁たっぷりで、オイスターソースをかけて食べるとのこと。

DSC01626-2 かなり混雑していますが、フレンドリーな現地の人々と一緒に熱々の蒸籠で蒸したての点心をいただき、雰囲気も味も最高の香港の日曜の朝のひと時でした。

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日本では高級中華レストランでないと食べることができないような完成度の高い点心を、朝からリーズナブルな価格で気楽にいただけることに、香港の食文化の奥の深さを感じました。