イタリア旅行8日目はオルチャ渓谷の村とブルネッロ・ディ・モンタルjチーノで有名なモンタルティーノの街を訪れた。
モンテプルチャーノのホテルAlbergo Il Rondò (アルベルゴ イル ロンド)の朝食は家庭的な雰囲気のダイニング。ホテルの従業員をしているオーナー家族も一緒に食事をする、農家民宿的雰囲気である。イタリアで普及している農家民宿アグリツーリスモAgriturismoに近い業態なのだろう。
【糸杉の横の黄色い離れが宿泊した部屋】
【ホテルの周りのオリーブの木】 生ハムやサラミ、ヒヨコマメの粉を練って焼いたCecinaが味わえた。米のおかきのようなものも。チーズにトマトに果物各種。ちょっと贅沢なイタリアの朝食である。もちろんコーヒーはカプチーノ。
ハイヤーは当初11時30分に迎えに来ると言っていたが、追加料金を払って、9時スタートにしてもらった。
サン・ビアージョ寺院
まず、訪れたのがモンテプルチャーノの丘のふもとにあるこの教会。ゴシック様式の美しいフォルムだが、この日は霧の中で幻想的なたたずまい。寺院の内部の精密な彫刻やレリーフも素晴らしく、小規模ながら荘厳な雰囲気である。
ピエンツァ(Pienza)
モンテプルチャーノを出ていよいよ世界遺産オルチャ渓谷を巡る旅に。突然霧が消えて視界が開けてくる。うねうねした丘陵が見渡す限り続く。北海道の美瑛を数十倍スケールを大きくしたようだ。まず訪れたのがピエンツァの町。人口2231人のコムーネ(wikipedia)。小高い丘の上に町がコンパクトに街が広がっている。15世紀にフィレンツェの建築家ベルナルド・ロッセリーノが一人で設計しただけあって、デザインコードが統一され、美しい街並みである。
実にコンパクトな町であるが、この町の中心の通りメインストリート、ロッセリーノ通りCorso Rossellinoでは特産品のペコリーノチーズやカラフルな陶器のマヨルカ焼きを売る店が多く、朝早いにもかかわらず、観光客でにぎわっていた。
サンフランチェスコ教会は14世紀に建てられたゴシック様式の教会です。フレスコ画が描かれた一角に木彫りのキリストの磔刑像がありました。
愛の小径など名前の付けられた狭い路地が何本かあり、これらを抜けると旧市街の外周の城壁に上に出る。
この街を取り巻く城壁の上に出るとアペニン山脈まで続くトスカーナの丘を見渡すことができる。城壁の上の道はベンチも置かれ絶景ポイントである。この時間には、ようやく空は晴れて、素晴らしい眺めであった。
城壁に続く、ピエンツァのドゥオモ(大聖堂)は立派な建築物である。
シエナ派のマリアの絵がここでも見られた。
こちらはピエンツェ最古の教会であるサンティ・ヴィートエ・モデスト教会。
世界遺産オルチャ渓谷Val d’Orcia
ピエンツァを出ると起伏のある丘陵地帯をしばらく進む。緑がなく黒い土が露出した土地も見える。この地方の特産品であるマヨルカ焼きの陶器に使われる粘土を採取する土地だそうだ。起伏のある平原のなかの糸杉の並木など、独特の風景が広がる。
映画「グラディエーター」のロケ地を通ってくれた。世界中から観光客が訪れているようだ.。
サン・クイーリコ・ドルチャ(San Quirico d’Orcia)
当初の予定にはなかったが、朝早めに出発したため、この村も訪れることができた。人口2460人のコムーネ(wikipedia)。世界遺産オルチャ渓谷の中心の町。
ピエンツァよりは少しばかり大きい町だが、観光地としてはマイナーなためか、観光客はさほど多くはなく、人通りは少ない。高台にあり、城壁で囲まれているのはほかの町と同じである。
しかし、店はかなり開いていて、シャッター通りという感じはなかった。
街の中には教会が2か所ある。ここにもシエナ派と思われるマリア様の絵があった。る。 町の中心部の市庁舎の広場に向かって通りを歩いていく。
城壁の内側には大砲もあり、かつての都市間で争っていた時代を偲ばせている。 広場に面してもう一つの教会がある。 教会のある広場には観光案内所もある。世界遺産のオルチャ渓谷の中心にある町だけあって、観光にはかなり力を入れているようだ。