6月7日、赤坂あじる亭でグレイスワイナリーのメーカーズディナーが開催されました。ワインを味わいながら、中央葡萄酒の栽培・醸造責任者の三澤彩奈さんのお話を伺いました。
ロゼ・トラディショナル・メソッドNVは余市の木村農園のピノ・ノワールを山梨明野にブドウのまま輸送し、セニエ方式によるロゼを瓶内二次発酵によって造ったスパークリングワインです。かなり濃いローズ色、フレッシュでのびやかな酸とドライでミネラル感のある味わい。ピュピトールによるルミアージュというシャンパーニュでも珍しい手作りのスパークリングです。
キュヴェ三澤明野甲州2013。シュル・リー、木樽、補糖なしの自然な方法で造った明野の甲州。ピュアでキレのある味わいの中に
白コショウのようなスパイスやミネラル感が感じられます。
グレイスメルロ2011.冷夏の厳しい年2011年(おかげで電気は足りました。)の明野のメルロー(メルロ+プティ・ヴェルド)。フレッシュで繊細な果実香と伸びのある酸味。ピュアでシルキーな味わいですが、スパイスの複雑性やミネラル感があるのは明野のテロワールでしょう。
お店の特別提供の2009のメルロがタンニンと酸がしっかりした、ストラクチュアがしっかりした長期熟成タイプであるのと対照的です。キュヴェ三澤2009はカベルネ75%、メルロ25%のボルドースタイル。カシスなど黒系果実の深い香りと柔らかいタンニンの深い味わいです。 明野のワインはいずれも垣根仕立ての凝縮感が感じられました。