フランス領バスクのサン・ジャン・ド・リュズのリゾートホテル、グラン・オテル・ロレアマールGrand Hotel Loreamar、そのメインダイニングRoseWoodは、レストラン・ガイドのゴー・ミヨの評価も高いので、夕食はこちらでいただくことにしました。ホテルのレストランの予約時間の20時に行ってみると、サマータイムのため、まだ、外は明るく、海に面したダイニングルームからも大西洋が望めました。ムニュ・デギュスタシオンをオーダーしましたが、アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、チーズ、デザートという普通のコースの構成でした。バスクの新鮮な素材を生かした、クラシックなタイプのフランス料理です。80ユーロはリーズナブルな価格です。
ローズ色の空を眺めながら、アペリティフにはロゼのシャンパンをいただきました。銘柄はAYALA Brut Natureでした。
アミューズは生ハム入りのヴィシソワーズ。バスク名産の生ハムは塩の効いた味で、シャンパンに良く合います。
ムリナ農園のフォワグラのテリーヌ。ムース状にせずに半生状態でフォワグラの素材の食感を味わえるテリーヌです。かなりボリュームがあります。
ワインはソムリエの勧めで地元のイルレギ産の赤をボトルでいただきました。
天然のすずきのグルエ、バターソース。新鮮で綺麗な味わいです。付け合わせの野菜のポワレも新鮮です。
子牛のロティ、柔らかい赤身の子牛肉に肉汁のソース。付け合わせのマッシュポテトはココットで熱々に出されます。
バスク産のチーズの盛り合わせ。グラスの白ワインを合わせました。
デザートはフランボワーズのマカロンとソルベです。甘酸っぱくジューシーなフランボワーズがたっぷりと入っています。
ホテル内には、随所にバスク織や帆船など地域の歴史を感じるアイテムが飾られていました。
夜遅くなって、急に風が強くなってきたようで、一晩中嵐だったのですが、朝には穏やかになってきました。ただ、窓にはシャッターが下りていて、窓から外を見ることはできませんでした。幸い、出かけるころには外の風は止み、穏やかになって来ました。
翌日の月曜日はバイヨンヌへ夕刻までの日帰りツアーから戻って再びサン・ジャン・ド・リュズです。日曜に比べると静かですが、バイヨンヌよりは観光客も多く、店も開いているようです。
果物やバスク織の店などかなり開いています。
寿司店もありました。
天候も回復してきて夜のあらしがウソのようです。
観光客向けのプチ・トランも営業しています。フランスのちょっとした観光地にはプチ・トランをよく見かけます。日本ではほとんど見かけませんが、交通法規上難しいのでしょうか。
いよいよ、スペイン領バスクのサン・セバスチャンに向けて出発です。
国境の街、アンダイエまではSNCFで向かいます。SNCFの駅はフランス語の綴りでHENDAYE。道路の反対側のバスク鉄道の駅名はスペイン語の綴りでHENDAIAと違います。
車内の表示はバスク語、スペイン語、フランス語の3カ国表記で、バスク語が一番上に記されているところが、バスク鉄道らしいところです。
バスク鉄道は30分に1本の規則的なダイアです。車両も少し狭いですが、液晶パネル表示があるなど近代的で、都市近郊電車やトラムのようなおしゃれなデザインと内装でした。
発車して間もなくあっさりと国境を越えて、スペイン領のイルンという街に到着しました。