10月11日に白金のアルシミストで開催された、東京ワイン倶楽部秋のワイン会、秋の特別料理に、東京ワイン倶楽部メンバー中林さん所蔵のワインコレクション、シャンパンとシャルドネ、ピノ・ノワールを合わせていただきました。今回はシャンパーニュ、ブルゴーニュだけでなく、新世界のワインも加わり、料理とのマリアージュにも多様な変化が感じられる会でした。
ワインリスト
アラン・ロベール・レゼルブ1989年マグナム
グランダネ2004ボランジェ×2本…
アタ・ランギ2010×2本
レ・サンジョルジュ2001ロベール・シュビョン×2本
シャンボール・ミュジィニ・レ・ザムルーズ1990ル・デュモン・レアセレクション×2本
シャーサーニュ・モンラッシェ2009ラモネ×2本
鼓動2011ダイアトム×2本
乾杯は、ボランジェ・グラン・ダネ2004。凝縮感のある複雑なアロマ、柔らかく優しいが、奥行きのある深い味わいを楽しみました。
アミューズのフォワグラのエクレアです。
レンズ豆とフォワグラ。細かくすりおろしたフォワグラに熱々のレンズ豆のポタージュ。少しずつ溶かし込んで味の変化を楽しむ、アルシミストのスペシャリテです。
アラン・ロベールのレゼルヴ1989年マグナム。いよいよ貴重となってきたシャンパーニュです。熟成による様々な香りが混じりあったアロマと複雑性と旨みが凝縮された味わいです。熟成感と複雑性を兼ね備え、料理とのマリアージュの守備範囲が広く、フォワグラにも良く合います。
豚の皮をからっと揚げた軽い揚げおかきのようなチチャロンにサーモンのパテとフェンネル。
鼓動2011ダイアトムはオレンジなどの柑橘の風味で、酸味は軽く、アルコール由来の甘くオイリーな味わいです。この.オイリーなニュアンスがチチャロンと絶妙なマリアアージュです。
これもアルシミストのスペシャリテの一つ。デザートのケーキのようなブーダン・ノワールに芳醇な秋の味覚の栗とトリュフ。絶妙な素材の組み合わせです。これにはニュージーランドのアタ・ランギ・ピノ・ノワール2010の野生味とほんのり甘くスパイシーなワインがよく合う。
肉厚でしっとり柔らかくジューシーンなカジキ。魚料理のなかでは、マグロ系は味わいが濃厚で、肉料理的なボリューム感があります。これには、ピノ・ノワールなどの軽い赤ワインも良く合います。
シャーサーニュ・モンラッシェ2009ラモネ
繊細で複雑な熟成感のある、酸味も豊かだが果実味豊かな2009のシャサーニュ。フレッシュで若々しさが感じられます。リッチな味わいです。
シャンボール・ミュジィニ・レ・ザムルーズ1990ル・デュモン・レアセレクション
程よい熟成感、柔らかいタンニン、軽やかで複雑な味わい。紅茶や葉巻のような熟成したニュアンスもある。マグロにも良く合い、冷涼な味わいのこのワインは最高のマリアージュです。しかも熟成したワインは、まろやかで複雑性があり、いろいろな料理に合います。
和歌山産の猪豚の塊をじっくりと塩釜焼にしたシェフの渾身の一品。塩釜で3時間低温で加熱したあと、最後に強火で調理してクリスピーな周りとジューシーな肉の食感が楽しめる絶妙な火入れです。同系色の皿で分かりにくいのが残念ですが、実に鮮やかなピンク色です。ジューシーで程よい歯ごたえ、きれいにナイフが入ります。付け合わせは、種子島産の安納芋は薩摩芋の最高ブランド。焼酎にも最適な品種です。
今まさに飲み頃のレ・サンジョルジュ。柔らかい酸とタンニンのバランス。複雑で立体感のある味わいです。上質な肉料理には最高です。ロベール・シュヴィヨンは安定しています。