アカデミー・デ・ヴァンの藤巻暁先生の「Encepageアンセパージュ」。今回のテーマは「1995年のブルゴーニュ」。年度1回目の恒例のブルゴーニュ村名水平シリーズです。優良年の1995年は個人的には懐かしい年です。この優良ヴィンテージからフランスワインを良く飲むようになりました。
今回テイスティングしたのは以下の6アイテムです。
1995 Gevrey-Chambertin/Armand Rousseau
1995 Gevrey-Chambertin/Claude Dugat
1995 Gevrey-Chambertin/Serafin Pere et Fils
1995 Gevrey-Chambertin/Alain Burguet
1995 Chambolle Musigny/Georges Roumier
1995 Vosne Romanee/Jean Gros
ブラインド・テイスティングで、参加受講生の人気を集め、個人的にも素晴らしく感じたのはアルマン・ルソー。少し色は薄いですが、のびやかで垂直方向に抜ける酸味ときめ細かいタンニン、深い味わいはピュアでエレガントです。
次に人気を集めたのは、アラン・ビュルゲ。しっかりした酸味とミネラル感があり、タンニンがきめ細かく、エレガントです。 知名度は低いですが、お買い得です。
ジャン・グロは少しブレット風の香りがあったため、一部の参加者には不評でしたが、3番目の人気。個人的にも、パワフルでストラクチュアがしっかりとしていて、のびやかな垂直性が感じられ良好です。
見た目にも明らかに色が濃く、抽出がしっかりしているのは予想通りクロード・デュガ。かなりパワフルですが、タンニンが硬く、飲み頃はまだ先でしょうか。
セラファンは果実味が豊かで、軽やかでした。
少しピークを過ぎた感じなのはなんとジョルジュ・ルーミエ。個体差によるものでしょう。通常、この手の比較試飲ではアルマン・ルソーと並んでトップを争うのですが、残念な結果です。
いずれのワインも共通してパワフルでありながら、ミネラル感と垂直性が感じられるエレガントなワインで、ヴィンテージの良さを感じました。