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静岡県東部地域のアパレル・ブランドの出店状況を検証する

西武沼津店撤退の関係で、静岡県東部地域のアパレルのナショナル・ブランドの出店状況を、静岡県中部と西部と比較を行い、これらをもとに、分析を行うことにしよう。

  ワールドに続いて、静岡県東部地域への他のアパレル系のブランド店の出店状況を検証していきたい。まず、ワールドと並ぶ日本を代表するアパレルメーカーのオンワード樫山、この会社は百貨店ブランドが中心で、女性向けだけでなく、男性向けブランドも幅広くそろっている。

 静岡県内のショップを見てみると、ブランド・ショップは静岡県内に102件(店舗数ではなく1店舗の1ブランドごとに1件としている)。地域別には東部24件、中部45件、西部33件となっている。うち百貨店ブランドは東部21件、中部38件、西部24件、SC(ショッピングセンター)ブランドでは東部3件、中部7件、西部9件とワールドと似た構成となっている。

 次に、SPA(製造小売業)の出店状況はどうだろうか。かつてのDCブランドからSPAに転化した、コムサデモードなどを展開するファイブフォックスは静岡県内に30店舗。東部が6店、中部が11店、西部が13店である。うち百貨店系は17店。FB(ファッションビル)系は3店、SC系が10店で、百貨店系は東部1店、中部8店。西部8店である。FB系は中部2店、西部1店、SC系は東部5店、中部1店、西部4店となっている。SC系が東部に比較的多いのは、少ない百貨店系・FB系を補完しているということなのだろうか。

グローバル展開する日本を代表するカジュアルウェアのSPAユニクロは静岡県内には23店舗出店している。うち東部地域6店、うち沼津・三島・伊豆エリア4店とほぼ平均的な出店状況となっている。キーテナントとなっているサントムーン柿田川店を除いて、すべてロードサイドの路面店であるのが特徴的である。

 女性向けカジュアルウェアのポイントはユニクロと異なりFBとSCのテナント出店が中心である。静岡県内には24店舗。東部は5店舗、うち沼津・三島・伊豆エリアはサントムーン柿田川の1店舗のみ。他もすべてSCである。中部は8店舗でFBが6店舗、SCが2店舗。西部は11店舗ですべてSC。東部、中部、西部の特徴が顕著に現れている。すなわち、モール系のRSCが少なく、FBがほとんどない東部、FBが強力な中部、モール系のRSC中心の西部といったところである。

 郊外型実用衣料SPAのしまむらは静岡県内に48店、東部は13店とちょっと少なめ。沼津・三島・伊豆エリア6店。ロードサイド店がほとんどということもあって、沼津・三島・伊豆エリアにも出店しているが、やや少ない。

 若い女性向けカジュアルのSPAハニーズ、静岡県内に19店、東部地域に6店、沼津・三島・伊豆エリア4店、SC中心に出店しているが、イオン系などのモール系RSC以外にも出店するので、地域独立系SC(本来FB?)のイーラde、サントムーン、イシバシプラザの貴重なナショナル・ブランドのテナントとなっている。

 その他外資系SPAでは、GAPは静岡県内では中部に2店舗、西部に1店舗、ZARAは中部、西部に1店舗ずつでいずれも東部の出店はない。

 SPAではないが、参考までに女性下着ブランドのワコールを取り扱うショップは静岡県内に116店。東部地域は42店ある。沼津・三島・伊豆エリアは24店と常識的な店の数。ワコールはスーパーにも出店しているため、出店は平均化している。実用衣料の消費額は人口にほぼ比例しているようである。

 男性向けSPAはどうだろうか。紳士服の青山は静岡県内に25店、東部地域は8店と平均的。沼津・三島・伊豆エリアは4店。同じく紳士服のアオキは静岡県内18店。東部地域は5店、沼津・三島・伊豆エリア函南店1店のみ。これらはいずれもロードサイドの出店である。

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