Local to Local 青森×イタリアがつながる新しい地方創生のカタチというイベント(NPO法人 プラットフォームあおもり主催)が大手町の3×3Lab Futureで開催されました。
3方向が海にまれ、津軽平野をはじめとする広い肥沃な平野と県中央部の八甲田山、岩木山、白神山地など、海と山と平野に恵まれた日本有数の食材の宝庫青森県。イタリアのスローフード運動発祥の地であり、優れた食とワインのピエモンテ州。この2つの地域が、東京を経由せずに、地方と地方、Local to Localという形で、食を通じてダイレクトに結ぶプロジェクトです。
りんご、ニンニク、酒、などの青森県の特産品と、ワイン、チョコレート、パスタなどのイタリアピエモンテ州の特産品を組み合わせて、食文化の融合による新しい商品開発を目指しています。
今回のイベントは、青森県八戸市のキッチンスペースと、イタリアのピエモンテ州トリノ市のリストランテで、お互いの食材を使った新し商品、料理をつくり、味わってみようというものです。時差8時間を日本はディナー、トリノはランチの食をそれぞれのそれぞれの地域の食材を相互によって、東京の会場も加えた3つの会場でシェフが料理を作り、映像を通じて空間を共有するというチャレンジングな企画です。
青森のキッチンスペースには米、ニンニク、柿などの地元の食材の生産者が集まりました。 イタリアからは Sergio Maria Teutonicoシェフ。
東京からは現代青森料理とワインの店 ボワヴェール Bois Verの川口かずのりシェフ。
3人のシェフが青森とピエモンテの食材を使った料理を披露しました。
黒ニンニクを練り込んだパスタ。パスタの国だけあって、かなり手が込んでいます。黒にんにくは、カシスのような果実やブラックオリーブのような複雑でスパイシーな香りと、ほっこりとした食感と甘さがあり、面白い食材です。イタリアのシェフも高く評価していました。
こちらもイタリアから。青森のリンゴ富士、カシスに干し柿を使ったアップルパイ。干し柿は、最近、あまり食べる機会がなくなった日本の伝統食材ですが、イタリアのシェフの感覚で、アップルパイの中に埋め込まれると酸味と甘みの複雑な味わいが新鮮です。
いか飯はバルサミコ風の山ブドウのソースで、味わいます。イタリアのシェフはセルジオシェフはイタリアのソーセージの生サルシッチャを入れていました。
滝沢シェフはイタリア料理に酒粕を使って、麹の持つ旨味を引き出していました。
チョコレートに日本酒を加えたホットドリンク。超辛口の八戸酒造の男山が味わいを引きしめていて、口の中がビターなpともに熱くなっていく感覚が何とも言えません。
セッション終了後の懇親会、東京の会場では青森の食材を使った、川口かずのりシェフのお料理と、青森の日本酒、ピエモンテのワインを楽しみました。 青森には素晴らしい食材が豊富にあります。イタリアの食材やイタリア料理の調理と融合することにより、新しい食文化が想像されることが期待できます。また、柿のようにイタリア料理に使われることにより。地域の伝統食材の魅力の新たな発見にもつながるのではないかと思います。
食を通じて、地域と地域の人々が空間を超えて一体となった時間でした。今後も継続してプロジェクトを進めていただいて、地域の交流を一層深めて、地方創生につなげていただきたい思います。山形県鶴岡市と、食文化に特化した国際的な総合大学であるイタリアのピエモンテ州にあるイタリア食科学大学が戦略的連携協定を昨年締結していますが、青森県とピエモンテ州も交流が深まることを期待したいと思います。