東日本橋にある南インド料理のレストラン、ダクシンの姉妹店で2010年にオープンした店です。すぐ近くにダバ・インディアという有力な南インド料理のレストランがあり、北インド料理のレストランが圧倒的に多い日本の中では珍しいエリアになっています。
ランチのメニューはABC三つのセットがありますが、おすすめは南インド料理のミールスランチのCセット(1200円)です。これにライスのオプションのバスマティライス(お替わり自由、1450円)を選びました。
ナン(小)+ライス、プーリ+ライス、ドーサ+ライスを選ぶことができますが、南インド料理らしいプーリとライスのセットを選択しました。
カレー日替わりの3種から2種とサンバル、ラッサム、パパド、サラダが付きます。辛口のカダイ・チキンは北インドのスパイシー・チキンカレーのため、中辛のネルール地方の魚カレーと甘口のパンプキン・エリセリ(やさしい味のかぼちゃカレー)を選びました。
大きなプレートにすべての料理がセットされていて豪華な外観です。
ラッサムは酸味がかなりおだやかで、薬膳系の香辛料が豊富に入り、透明感のあるスパイシーなスープです。サンバルは野菜と豆のスープですが、かなりスパイシーで辛さも中程度のレベルです。玉ねぎ、ニンジン、豆などの野菜に豊富なスパイス、特に香り豊かなクミンがかなり入っていて、とろみもあります。
この日のカレーの中辛はフィッシュカレー。タラが中心ですが、干したエビや魚醤など魚介の香りと出汁が良く出ていてコクがあります。辛さは中程度、少し甘さもあり、バランスの良い味わいで、しょっぱくなく、上品な味わいです、カレーの中ではこれが一番でした。
南瓜と野菜のカレーはマイルドな味わいで、南瓜がかなり甘くまろやかで、レンズ豆が入っていて洗練された味のカレーです。
全粒粉の揚げパンのプーリは最初ふっくらしていますが、時間がたつと、皮がドーサのように少し厚く緻密なため重い食感があります。
バスマティライスは最上有のものは、ふんわりしっとりした食感持ち味ですが、この日のものは最上のものとは思えず、+250円はどうかというところです。
丸く平たい海老せんべいのようなパパドはカリッとしていて、香りも感じられます。
おつまみとして付いている、甘ネギと大豆を原料とした揚げドーナツのワダは意外にも味わいがきめ細かくエレガントでした。
サラダはキャベツ中心のグリーンサラダです。
インド人スタッフがテーブルを頻繁に廻ってお替わりを尋ねるなど、サービスレベルもかなり高いです。
全体的には洗練された味わいの南インド料理で、刺激的な辛さは全くなく、野菜が豊富で薬膳スパイスに富んだ健康的なランチでした。