新橋と虎ノ門を結ぶ通りの北側の路地のような裏通り、このあたりのサラリーマンが常連で通うようなランチの店がいくつかあります。その一つのちゃんぽん店「伊万里ちゃんぽん」、昨年暮れにオープンしたばかりの店です。
伊万里と店名ですが、佐賀県有田市に本店のある長崎ちゃんぽんと皿うどんの店です。
特製ミニちゃんぽんと皿うどんが看板メニュー。ちゃんぽんはまぜかミニのみで、大盛りは可能です。ミニと言っても麺は150グラムで決してミニではありませんが、ミニの方がヘルシーのイメージで女性には特に受けるでしょう。今回は特製ミニちゃんぽんをオーダー。
野菜を炒める音が聞こえます。女性スタッフ3人がカウンターの中できびきびと働いています。
豚骨ベースのコクのあるスープは旨味が凝縮されています。シイタケの旨味が出ているようです。ラードで炒めた野菜は甘くシャキシャキです。
具材は特製というだけあって帆立、有頭海老、イカなどの海鮮の具材が豊富で、キャベツ、白菜、モヤシなどの定番の野菜のほか、さつま揚げがちょっと入っています。
麺はコシと弾力性は中程度から少し控えめで、ざらついた質感はこってり感のあるスープに良く絡みます。ちゃんぽんは他の麺料理と異なり、シャキシャキとしたフレッシュな食感の野菜炒め的具材に麺をパスタのように合わせて食べる料理であるため、緬はつるつるよりも、ぼてっとしていた方が良いと思われます。緬と具材の比率も具材が多めのこちらの店のような3対5くらいの比率が望ましい。そういう意味でも「ミニ」に意味があります。
スープの塩分がやや濃く、ちょっとヘルシーでないところが難点ですが、残せば問題ないでしょう。
ちゃんぽん激戦地の新橋虎ノ門界隈の中では、トップレベル。隠れたちゃんぽんの名店ではないかと思います。