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フランス篇――その3 パリ①

17時15分発のTGVでパリへ。パリ東駅に到着。地下鉄を乗り継いでホテルに向かう。エスカレータやエレベーターがないので、スーツケース運びに苦労する。

パリでの宿泊はVila Mazarinという名のホテル。パリの4区、パリ市庁舎の近くのマレ地区にある。小規模だが地下鉄のHôtel de Ville駅からは歩いて1分の距離という中心部にある。地方に比べてかなり割高なのはやむを得ない。

チェックイン後、地下鉄を乗り継いで、École Militaireで下車。

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ここは市内のセーヌ川の南側の7区だが、エッフェル塔に近い地区まで歩いて、ミシュラン一つ星のレストラン、ル・ヴィオロン・ダングル(Le Violon d`Ingres)へ。この店はこのサン・ドミニク通りに3軒のレストランをオープンさせたクリスチャン・コンスタン氏の店の一つで、唯一の星付きレストランだ。

隣のテーブルとの間がやや狭いが、日本でもミシュラン一ツ星クラスのレストランには良くあることだ。

アペリティフは今回はテタンジェのロゼのシャンパン。

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当店のスペシャリテの牛タンとフォアグラのミルフィーユ。量は少ないがコクと複雑性のある一品だ。インゲンの付け合わせ。

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まぐろのタルト。刺身のまぐろをマリネ状にしてタルトにのせて、ヴィネガーソースをかけたもの。

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「すずきの最高(Supreme de Bar)」という料理。肉厚でジューシーなすずきのポワレ。アーモンドスライスがかかって香ばしさが増す。ケーパーなどのピクルスが周囲に盛られる。

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ブルー・オマールの半身。濃厚ソース・アメリケーヌが添えられている。上品な一品である。

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これらの料理には、ピュリニー・モンラシェを合わせる。特に、樽熟成のバニラの風味が、甲殻類やアーモンドに良く合う。

デザートのミルフィーユ・コンスタン。シェフの名を入れたデザートのスペシャリテ。濃厚なクリームがたっぷり。料理と打って変ってこちらはすごいボリューム。熱いキャラメルソースをたっぷりとかけてくれた。

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もう一つはヴァシュランというメレンゲを焼いたものにアイスクリームを盛ったもの。こちらはMinuteという名が付いている。

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カフェにはマドレーヌとガトー・ショコラが付いてきた。

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ビストロ料理が続いていたためか、上品で繊細な味わいの料理に満足する。総合的にみて料理のレベルは相当高いだろう。スタッフもワインを集中管理し、適時にサービスするなどレベルが高い。

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外にはライトアップされたエッフェル塔が見える。セーヌ川に出て川岸を歩く。大使館街を抜けて、コンコルド広場まで、かなり遠い道のりだ。

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