フランス篇――その2 シャンパーニュ②シャンパーニュ・ツアー、ランス
ランスの2日目。ホテルのビュフェの朝食。世界的ホテル・チェーンだけあって、玉子料理など一通りのものはある。
シャンパーニュのプライベート・ツアー。アルザス出身のフランス人女性のガイド兼ドライバーが英語でガイドする。まずはランス市内観光。市内のシャンパン・メゾンを一回りする。お城のような大手メーカーのメゾンがランスの市内にある。
山を越えてエペルネに南下。ランスとエペルネの間にはかなりの山がある。途中かなり雨が強くなる。
エペルネの北の丘には、市街を望む、眺めの良いところがあった。
エペルネの町に入る。オートロー・ド・シャンピオンのメゾン。
モエ・エ・シャンドンの大きなメゾン。ドン・ペリニヨンの像が立っている。
豪華なメゾンの内側へ。
エペルネの市街を出て、ドン・ペリニョンの村へ。
ピノ・ノワールの収穫はすでに終わっていて、熟度が足りなかったぶどうが残っているだけだ。エペルネの町が遠く下の方に広がっている。
土壌には石灰岩と思われる小石が多数混じっている。
エペルネから約10分でヴァレ・ド・マルヌの村オーヴィレール(HAUTVILLERS)へ。このドン・ペリニヨンの村は丘の中腹の小さな可愛らしい村だが、多くの観光客が訪れている。
この村の家族経営の小さなメゾン、フェルナン・ルメール(Fernand Lemaire)を訪れる。
ちょっと離れたところにある醸造所へ。圧搾機とステンレスタンクの発酵槽。
左側の温度計のようなものは中の発酵中の果汁の様子が見えるようになっている。滓の様子も分かる。発酵状況の記録も書き込まれている。
このような小規模なメゾンにも地下のカーヴがある。機械で回転させるジロパレットという動瓶機があった。このような小規模なメゾンでも、さすがに一本一本、手で回すようなことはしていないようだ。
と思ったら、ピュピトルに刺して手で回す方式も併用しているようである。
ラベリングの機械。
滓引きの最終過程のデゴルジュマンは、専門業者がやってきて行うそうだ。液体窒素を扱うためだろう。
村の醸造所には金属製のブドウを象った看板がある。
セラーに戻ってテイスティング。気に入った2本を購入。
この村にあるドン・ペリニヨンというシャンパンの名前で有名な僧がワインをつくっていたといわれるベネディクト派修道院を訪れる。この中には彼の墓もある。
また、モンターニュ・ド・ランスの山を越えて、グランクリュ畑へ。
収穫を終え、残ったピノ・ノワールが見える。
最良のグランクリュといわれる村、ヴェルズネにある灯台。ここでは、週末土曜日にはシャンパンパーティーが開かれ、ランス市内から多くの人が集まるそうだ。
ランスの市内方向に向かって北向きに開ける広々したブドウ畑。
すぐ下には村の集落の家々が見える。
かなり前に収穫したのだろうか、熟度が不足などの理由により収穫せずに、残したブドウの房もかなり大きくなっている。
こちらもグランクリュの村、マイィの協同組合のセラー兼販売所。グランクリュにふさわしいゴージャスな建物だ。丘の上にあるため、ランス方面のブドウ畑の眺めも良い。有料で試飲もできる。日本では帝国ホテルで飲めるとのことである。
ランスの中心部、大聖堂付近に戻ってツアーは終了。
昼食は、プライベート・ツアーのガイドさんに紹介された店はお休みだったため、店を探す。日曜に開いている店は少ない。観光客向けに開けているカフェがあったので入ることにする。
なぜか、日本の揚げおかきとピーナッツのようなおつまみが出てきて、やはりシャンパーニュをグラスでいただく。メインとデザートのランチのセットメニュー。
チキンのマスタードソースの煮込みにジャガイモのクリームあえ。アップルタルト、生クリーム添え。料理のレベルは普通だが、日本の洋食店のランチにもありそうなメニューとボリュームで、何となくほっとする。
日曜日は土曜の夜とは打って変って、街は人がいない。雨も降ってきて、歩いているのは観光客くらいだ。
ランスの大聖堂の内部には素晴らしいステンドグラスがある。
サンレミ教会までは、予想以上に遠い。歩くと30分近くかかった。
ここもステンドグラスが美しい、立派な教会だが、雨天のためか観光客はまばらだ。この教会も世界遺産に指定されている。
予想以上に時間がかかったので、サンレミ教会周辺の大手メゾンを訪ねる時間もなくなり、バスで市内に戻る。
市内にはオペラ劇場もある。
ホテルに戻って、預けた荷物を持ってランスの駅へ。かなり立派な駅である。