武蔵小山はピッツァの聖地となりつつあるようです。この日に訪れたのは、料理通信10月号の特集、ピッツァ最前線! (最近食通はピザと言わずにイタリア語の発音通りピッツァという) で掲載されている「ラ・トリプレッタ」という店です。武蔵小山の駅からちょっとレトロなスナックなどが並ぶ飲食店街を歩いて5分ほどの場所にあります。
この店の通りを隔てた反対側の街区まで続く駅前の飲食店街は、市街地再開発で近々取り壊されるということです。
ランチタイムはピッツァが基本1000円で飲み物付。+400円でグラスワインもオーダ―可能です。この日のグラスの赤ワインはアリアニコ。
ピッツァはトマトソースベースの定番マルガリータとモツァレラベースのビアンカンテ。ピッツァは生地がもちもちとせずに、実に軽やかで繊細、エレガントな食感です。生地をこねないことによりグルテンが発生しないためと料理通信には書いてあります。大きさも少し小ぶりで、食べやすサイズ。トマトもジューシーです。
武蔵小山駅に近い平和通り商店街には、同じく料理通信で紹介されている「ヤキタテピザ佐野」もあり、ここは立ち飲みピザとテイクアウトの店です。同じ商店街にある「ナポリピッツァPizzeria la Rossa」は食べログ東京ベストピッツァを受賞。不動前駅に近い「ピッツェリア ベントエマーレ」も食べログ高得点です。ピッツァのほかにも武蔵小山周辺にはイタリア料理の名店もあり、イタリア料理ファンには注目すべきエリアです。
武蔵小山では2006年に目黒線が地下化、その後駅前広場や駅ビルが整備されてきました。これらの市街地が整備される中で、再開発の機運が盛り上がり、武蔵小山駅前から800m続くアーケードの武蔵小山商店街パルムから北側の飲食店街にかけての、武蔵小山パルム駅前地区の市街地再開発の計画が進められてきました。
この8月末をもって、多くの店舗が営業を終え、近いうちに撤去工事が開始される予定です。再開発は来年3月に着工、2019年5月に地上40階のマンションなどの建設が完了する予定です。
かつて賑わっていた駅前の餃子店やたこ焼き店もすでに閉店し、武蔵小山駅前のおなじみの風景はまもなく見納めです。
さらに北側の武蔵小山駅前通り地区でも再開発計画が進行中で、高層マンションの建設が予定されています。周辺の風景が大きく変わることでしょう。
近くの目黒駅前ではすでに高層のオフィスビル1棟、マンション2棟からなる再開発ビルが建設中(実はここも品川区、目黒駅は品川区にあります。ちなみに品川駅は港区。)です。それにしても、武蔵小山地区のほか、すでに進んでいる大崎、大井町など品川区の市街地再開発の動きは全国でもトップレベルでしょう。
再開発後も、従来の駅周辺の街の賑わいが失われないことを期待したいと思います。