ソラノイロは平河町にある野菜など素材にこだわったエレガントな味わいが特色のラーメン店。オリジナルメニューのほか、季節限定の麺がある。この暑さの中ではたぶん特製の冷やし麺があるのではないかと思いつつ店の前まで行くと、予想通り自販機に冷し麺のポスターがあった。
名前は「ソラのうちなーぬ緑ぬ冷麺」ということで、沖縄食材をふんだんに使った冷し麺とのこと。
トッピングは沖縄直送の海ブドウ、生モズク、アオサ、味玉子、スーチカ(沖縄の塩豚)風チャーシューの燻製。海ブドウをはじめとして、沖縄の海の香りと味が封じ込められている。
この味玉子は煮込みの出汁がしっかりしていて、薄味で上品な味わい。料理としてのレベルの高さを感じる。
冷たいスープは塩だれ、みりん、和だしに青汁で風味を加えているとのこと。日本蕎麦のようなカツオや昆布のだし汁は沖縄そばの出汁をちょっと凝縮したようなニュアンスがある。
酸味はないが、シークワーサー酢が用意され、好みにより加えることにより、爽やかさが増す。出汁がしっかりしているので、この酸味の強い柑橘酢を入れても味わいは変わらず、フレッシュな果汁による清涼感が強くなるので多めに入れても良い。
緑がかった麺はアオサが練り込まれているそうだが、上等な日本蕎麦のような旨味とキレのある味わいである。
この店、ワインも始めたとのこと。エレガントで創作性の高い料理を出す店は、ジャンルを問わずにワインを出しているところが多いようだ。銘柄はスタッフに聞いてほしいとのことであるが、一度夜訪れてみたい気もする。
帰り際に夏・冷し麺スタンプラリー2013のスタンプカードをいただいた。「日本のラーメンを変える会」の加盟店で9店舗中5店舗で冷し麺(昼夜覚15食限定)を注文してスタンプを集めると、先着100名にオリジナルTシャツをプレゼントするというものであった。都内に店舗は分散しているため、ハードルはかなり高いと思われる。