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この日の木屋町のこの店の前の高瀬川にはちょうど桜が満開で、まさに櫻川の光景である。弧を描いたカウンターと個室のこの店、若手料理人前田祐治郎氏がすべてを取り仕切っている店である。楽天の田中選手に似た風貌である。

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日本酒「櫻川」は亀岡でつくられた大吟醸でフルーティーだがコクがある。新潟の酒や〆張鶴などあった。なぜか、フランス、ジュラ産のアルボワの黄ワイン、ヴァンジョーヌがリストにあるのだが、前田氏の趣味だそうである。相当のマニアでないと飲まないだろう。

先付けは稚鮎、行者大蒜、タラの芽の天ぷらであった。新鮮で厳選されたな素材でこれからの料理にも期待が膨らむ。

お造りは、大きめにおろした鯛をカウンターのちょうど向かいで前田さんが刺身にさばいていた。見事な包丁さばきである。

椀物はハマグリ、白魚筏、タケノコ、木の芽。上品でコクのあり、味もしっかりと奥行きがあり、ピュアで潮を感じさせる自然の出汁が感動的である。旬のタケノコと木の芽の春の香りが何とも言えなく、季節を感じさせる。やや京料理としては濃いめの味付けであるが、関東の人間としては普通に感じる。

煮物の湯葉、鯛の白子と卵も京料理らしい一品。鯛は雄雌二尾を丸でさばいたのだろうか。

酢のものはホタルイカと菜花という季節の定番料理。

箸休めはうすい豆(エンドウ豆)をシンプルに塩と粗糖で煮たものだが、豆の味が素朴に出ている。

ご飯は桜葉で包んだ桜餅のようなもち米と餡にはシラウオが入っている。

水物はエンドウ豆のアイスクリーム。

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