自由が丘の駅から数分歩いたところにある創作中華料理レストラン。店の前にはカウンターが2席空いているとの掲示があり、ラッキーでした。
実際にほとんど満席状態で、ちょっと前に伺った昨年オープンの恵比寿店に比べる少し大衆的な雰囲気です。
メニューは恵比寿店とほとんど同じで、フカヒレ姿煮をメインにしたランチコースメニューと、フカヒレ煮込み餡かけそばorご飯セットのセットメニューがあるほか、麺料理やごはん料理のセットメニューがあります。
この日はフカヒレ煮込み餡かけそばのセットメニューを注文しました。
グラスワインの白はカリフォルニアワイン。まあまあの味です。
三浦の朝獲り蒸し野菜。この店の定番メニューです。かぼちゃ、インカのめざめ、薩摩芋、ブロッコリー、人参など夏らしく芋類が多い。せいろで蒸した野菜は甘く、五香粉の入ったオイスターソース系のソースとゆず胡椒入りマヨネーズがついています。
おこげのチリソース。チリの辛い刺激はなく、甘く果実味のあるエレガントなチリソースです。さくさくしたおこげの香ばしいコメの香りとソースが良く合います。一つ添えられた完熟トマトが絶品、甘くジューシーでなかなか見られないレベルです。
フカヒレ麺。これは絶品です。コラーゲンたっぷりの太めにカットされたフカヒレはかなり魚の味わいがあり、汁はややこってり甘くジューシーでコクがあります。ただ、のスープの甘さが強いためか味わいが拡散的で緊張感に欠けます。一緒に出される赤酢はコクとキレのある酸がスープの味を引き締めてくれるので、多めに入れた方が良いようです。
特筆すべきは、浅草開化楼の麺でもちもちと加水率が高いが弾力性に富み、生き生きとした食感があります。スープが餡のようにとろっとしているので、太めの麺が適度にスープに絡んで麺の食感と香りを味わうことができます。
デザートの杏仁豆腐は、ソースをマンゴーとブルーベリーを選べます。マンゴーは甘酸っぱく、クリーミーできめ細かい杏仁豆腐によく合います。杏仁の香りは控えめで生クリームの香りがかなりあり、欧風に近いデザートでした。
全体的に料理はエレガントで繊細、ヘルシーなイメージの創作中華料理で、かなり満足できました。