フランス篇――その１　アルザス④リボーヴィレ・ケゼルスベール

バスに乗り、次の村リボーヴィレへ向かう。

この村のはずれには、大手のトリンバック(Trimbach）のワイナリーがある。町の中心部に近いが規模はかなり大きい。公開していないのが残念だ。

町の裏山に小さな城がそびえ立っている。

町の入口には観光事務所（Bureau de Tourisme）があり、情報を提供してくれる。このエリアは自動車が入ることができる。

歩行者専用エリアに入ると、街の中はここも観光客で賑わっている。

ここでは、アルザスのシンボルのコウノトリの巣を屋根の上に見ることができた。

ルイ・シップのワイナリーは街の中心にあるが、ここも開いていない。

街の中でビスケットの詰め合わせを購入。

人口約5000人と規模の大きいリボーヴィレの町の中心には、市庁舎と広場があり、塔には祭りの垂れ幕が掲げられていた。

この町は自動車も乗り入れているため、少し歩きにくい。

メガネ店の前には笛吹きの像があった。この町は、毎年９月の第１日曜日に開催される「鼓笛隊の祭り」で有名だ。

バス乗り場を間違えたのか、バスに乗れず、やむをえずタクシーでケゼルスベール（ドイツ語読みではカイゼルスベルク）へ。これが幸いして、ヴァインバック(WEINBACH）のドメーヌへ直接乗り入れたため、マダムが歓待してくれた。彼女は母と２人の娘で運営しているヴァインバックの経営全般の責任者である姉のカトリーヌ・ファレールさんで、日本にも７月に来日したばかりとのこと。
家族などの写真が飾られたクラシカルな雰囲気の応接室に案内され、ゆっくりと丁寧にテイスティングさせていただいた。

街から少し離れているため、外はブドウ畑が広がる。

カトリーヌさんが自ら車を運転して、観光しやすいように村の中心部まで送ってくれる。やさしい人柄に本当に感動した。

川が近くを流れるこの街は、シュバイツァーの生まれ故郷でもあり、その博物館がある。丘の上には立派な城もある。山に近いこの村にもかなりの数の観光客が訪れていた。

夕刻、６時を過ぎて影が長くなってきたこの街を後にして、バスでコルマールの戻り、さらに列車でストラスブールへ。