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ドイツ篇――その1 ハイデルベルグ①

行きはフランクフルト行きの全日空便。最新鋭のB777。全日空の食事はエコノミーでもレベルが高い。白身魚のグラタンか豚角煮ご飯。品数が多いのが日本人にはうれしい。ラングドックのワインも赤白とも悪くない。ハーゲンダッツのアイスクリームも出た。

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ビデオはパイレーツ・オブ・カリビアンの最新作を見た。この777の新しい機材では、液晶画面が以前に比べてかなり大きいので見やすい。

シートピッチも広がってかなり楽になった。

この飛行機のエコノミー・クラスは、座席が横に2・3・4の配列となっているのが特徴。ビジネスクラスはほとんどフル・フラットになったようだが、エコノミーでもこれくらいゆったりしていれば快適だ。左側の窓側席が2席に並びになったのも、カップルにとってはうれしいことだろう。ただ、この席は早く予約で埋まるようだ。

2食目はチキンのトマト煮ライス。これも美味しい。

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フランクフルト空港は一部工事中。ターミナル間を行き交うシャトルがある。

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空港には鉄道が乗り入れる。始発駅ではなく幹線上の駅であるのが特徴。モダンな駅である。ドイツでは全日空が乗り入れを開始したミュンヘン空港がハブ化しつつあるので、空港間の競争が激しいのかもしれない。そのまま乗ってフランクフルトやマンハイムのほか、ICEなどの特急で国内の主要都市へ行くことができる。日本の空港では、まだ、新幹線が乗り入れている空港はないが、ヨーロッパではリヨンもTGVが乗り入れいていた。静岡空港は地下を新幹線が通っているため、駅を設置すれば利便性は格段に増すはずである。

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今回は、当初、ストラスブールを第一の目的地と考えていた。このため、パリに降りてストラスブールへ向かうことを考えていたが、フランクフルトも近いので、こちらも検討することにした。フランクフルトに降りて、ラインガウのワイナリーでリースリングをテイスティングすることも考えたが、フランクフルトに2泊しなければならず、日程の関係で今回は断念。

第一日目にフランクフルト空港にドイツ国鉄の駅が併設されているため、ハイデルベルグまで行って宿泊することが可能であることが分かったため、こちらに切り替えることにした。TGVで当日にストラスブール入りも可能かもしれないが、ドイツとアルザスの違いを体験したかったのである。

そこで、ハイデルベルグへ向かうことにした。ただ、駅入り口のインフォーメーションの券売機は一日券など観光用の多機能のため購入が難しそうなので、切符売り場に行くと長蛇の列。駅の中のホームの上にも券売機があって、こちらの方はかなり簡単であった。

マンハイムで特急のICEから一般列車に乗り換える。地方を走る通勤客が乗る普通の列車だが乗り心地は悪くない。ハイデルベルグには、午後7時を過ぎていたが、まだ明るいうちに着いた。サマータイムを実感する。

タクシーに乗ろうと思ったが微妙な距離で、トラムも出ているが、町の中心部に向けて10分程度歩いてホテルに着いた。

ホテルは外見は地味だが、内部は落ち着いた雰囲気の規模の大きめの近代的なホテルで、観光客でいっぱいである。

少し暗くなったが、食事に出かける。ドイツ料理のレストランでトリップ・アドバイザーの上位に出ているシュニッツェルバンク(Schnitzelbank)という名のレストラン<http://schnitzelbank-heidelberg.de/>。ウィーン風カツレツ(Wienerschnitzel)で有名な薄いカツレツのシュニッツェルをメインとしたドイツ料理のレストランである。やや薄暗い居酒屋風の室内。May I help you?と店員に聞かれ、とっさの返事に困るが、食べに来たというほかない。静かだが熟年の数組の客が食事を楽しんでいた。

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チーズ入りチキン・カツレツのコルドン・ブルー(Putencordonbleu 13,90 €)に焼きソーセージ(Thüringer Bratwürste 8.90€)の2皿を注文する。他にスペシャリティはないかと聞くと、それだけで十分な量だと言われた。良心的なレストランである。コルドン・ブルーには日本では単品でオーダーするようなサラダも付いてきた。ワインはリースリングが大きめのグラスに並々一杯、0.25Lで4.50€と安い。

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メインのほか、付け合わせには、ジャガイモとベーコン、パセリを炒めた日本で言うジャーマン・ポテトやキャベツの酢漬けのザワークラウトも美味しい。

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ハイデルブルグの町は、夜は店は閉まっているものの、ほとんどのショー・ウィンドウには明かりが灯っていて、ウィンドー・ショッピングを楽しむことができる。夜も人通りが絶えない。

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