NO IMAGE

ワインツーリズムやまがた2018

7月8日に開催されたワインツーリズムやまがた2018。山梨のワインツーリズムは回を重ねてきましたが、山形でのワインツーリズムは今回が初めての開催です。

まず、最初に向かったのがタケダワイナリー。上ノ山の老舗ワイナリーです。あいにく雨が降っています。

専務の岸平和寛氏の案内でワイナリーツアーです。畑もちょっと見せてもらいました。

斜面には異なる品種が植えられており、樹勢の違いなどで品種の違いが明らかです。

収穫期には、運ばれてきたブドウがワイナリーの中庭の選果台に広げられ、大勢の人々により選果が行われて、プレス機がフル稼働とのことです。


ワイナリーの中もご案内いただきました。 テイスティングは小雨の中、ワイナリーの前のテントで行われました。100円と500円の2段階の価格、合計21アイテムです。

500円の希少なワインを味わいました。最高級スパークリングのキュベヨシコのセカンドの1997、熟したすりおろしリンゴのようなニュアンス。酸化の感じはなく心地よいです。

樽のヴィオニエは上品な味わいで、フルーツの香りは少し控えめ。未発売のフラグシップ、シャトータケダのシャルドネはシャルドネらしいふくよかな香りとシャープな味わいで、なかなかのレベルですが、7000円という高級価格です。日本では珍しい甘口のリースリング、味はいいのだがもう少し香りが欲しいところです。

蔵王スターのルージュ、ベリーA。きれいにまとまっていて、雑味が少なく、これはなかなか良い。昔ながらの味わいですが、蔵王スターのブランドを廃止してしまったのが、地元店では評判悪いようです。

バスに乗って赤湯方面へ。呑岡山展望台はブドウ園の眺めがよい。

ウッディ―ファーム&ワイナリー
2013年にできた新しいワイナリー。木材を多用したおしゃれな建物。500円と700円のテイスティングはこれからのワイナリーを感じます。座ってテイスティングできるのが良い。

ここからバスは長い距離を走って赤湯へと向かいます。酒井ワイナリーの予約があったので、途中を飛ばして赤湯の温泉街まで行きます。

赤湯の温泉街
都市計画で道路拡幅したためか、建物が妙にきれいで、温泉街の街の味わいがない。こちらで地元の方からふるまわれた玉こんにゃくと丸茄子漬をいただきます。山形らしい味わいです。

 

酒井ワイナリー

赤湯の酒井ワイナリー。創業明治25年は東北で一番古いワイナリーとのこと。「畑に行こうよ!」の最後の席を申し込みました。酒井一平社長自ら案内していいただきました。

鳥上坂にある「肩」という畑。かなりの急な斜面で、一見耕作放棄地か未開発の雑木林のような草木が混じる土地かと思ったが、よく見るとワイヤーがあり、実はこれがブドウ畑でした。森の自然の生態系に近づけるため羊を畑の中に放牧して下草を食べさせ、除草剤は使わない。化学肥料、殺虫剤は一切使わない。農薬もほとんど使わない。ボルドー液くらい。手入れもほとんどしていないように見えます。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、シラー、マルベック、タナの6種類の混植混醸。それぞれ収穫適期は異なるだろうが、長い期間の中で同じ時期に収穫適期が近づいてくるとのことです。

一方、平面に近い狸沢では垣根仕立てで樹勢が強い。狢沢は粘土質土壌で、こちらもカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、シラー、ブチヴェルドの5種類の混植混醸。

沢の畑の一角で「肩」と「狸沢」を比較テスティングしました。

肩は傾斜面で土壌が砂礫質のためか、軽やかでべったりしたところがないが香りが複雑で、硬質な味わい。ミネラル感が凝縮していて、エレガントな味わいです。一方、狸沢は豊満でパワフルな味わいだがこちらも凝縮感があり、いずれも素晴らしいワインでした。

ワイナリーに戻って3種類の比較テイスティング。メルロー、狸沢、金沢。どれもかなりのレベルで美味しいが、金沢は傾斜があるため、やや軽やかな味わいで「肩」に少し近い。

ゆっくりテイスティングしたので時間がなくなり、歩いて大浦葡萄酒へ。

甘口のワインが得意とのこと。甘口のアイイススウィート・ナイヤガラ、酸もあってなかなか良い。

こちらを最後にJRに乗って上ノ山に戻りました。

 

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!

日本ワインの最新記事8件

>ご相談・お問い合わせ

ご相談・お問い合わせ

各主宰団体等についてメールでお気軽にお問い合わせください。
Mail:uemura@rrpf.jp

CTR IMG