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ア・ロルシャ 船屋葡國餐廳 A Lorcha

船屋という名のマカオの半島南部にあるポルトガル料理のレストラン。となりが観光名所の媽閣廟のため、この辺りは観光客が多い。予め、メールで予約をしていたため、スムーズに案内された。室内はポルトガルらしい白い壁のダイニングルームで雰囲気がある。12時30分のオープン直後だが、予約席以外はほとんど満席である。

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メニューの中から、ネットで評判の良いアサリのスペイン風、タコ・ライス、アフリカン・チキンGalinha a Africana非洲辣鷄の3品をオーダーする。この店は一品の量がかなり多いため、少人数で訪れる際は品数を制限せざるをえない。名物のバカラオ(タラの塩漬の干物)のコロッケやグラタンも食べたいところだが、またの機会に。

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アサリのスペイン風はアサリをスパイシーにスープで煮込んだ一品。コリアンダーが香る風味豊かでエスニックなスープ。出汁がしっかり抽出され、アサリにも味がしっかり滲みていて、日本で食べるアサリのワイン蒸しよりもはるかにレベルが高い。

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タコ・ライス八爪魚[火合]飯はタコの入ったリゾットで、味がしっかりしていてご飯もしっかりとスープで煮込まれているため、イタリア料理よりも日本の「おじや」や雑炊にも似ている。魚介の旨味が凝縮されたコクのあるスープがご飯に良く滲み込み、味付けもほどよい加減である。これにもパクチーがトッピングされているほか、スパイスが複雑に入り混じり飽きの来ない味である。量は相当多い。 

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アフリカン・チキンは骨付きチキンの煮込みで、ココナツやコリアンダー、ガラムマサラなどのインド・東南アジア系のスパイスがふんだんに使われている。オレンジ色のソースはスパイシーだが、見た目ほど辛くはなく少ししょっぱい。チキンはボリュームがあるものの、肉質がもう少しふっくら上質であるとよいのだが、かなり貧相なチキンで食べる部位が少ないのが残念である。フライドポテトの付け合わせは、世界共通のものだった。

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マネージャーはテーブルを廻りながら写真を撮ってくれるなど、サービス精神がある。ワインを白ワインが注文したのに同じ名前の赤ワインを持ってきた。ボトルを確認した際に、まさか色が違うとは思わないので、ラベルだけ見て了解してしまったので文句は言えない。パワフルな味わいでかなりタンニンが強く、酸も強く硬く若い味わいであった。DANのQuinta das Maias 2008。凝縮感があり、これから熟成させると良くなるだろう。しかし、料理に合わせるには、白のMalvasia Fina マルヴァジア100%の方が良かったと思う。赤は土着品種のジャエン100%。

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量の割にはリーズナブルな価格で、マカオ風のポルトガル料理レストランとしては、お薦めの店である。特に、人数が多い場に合は、色々な料理を味わえてよいだろう。ミシュランには星なしで2013年版から掲載されている。

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