9月のイタリア旅行、3日目の宿泊地はモンブラン(モンテビヤンコ)の麓のリゾート地、’クールマイヨール。

この町では、最高レベルの5つ星ホテルに泊まる。ROYAL e GOLFという名のホテル。あまり品位はない名前。バスターミナルから10分ほど、広い道路からホテルに入るとそこはスキーの乾燥室などのある通用口。フロントのスタッフに驚かれた。反対側の車の入らない歩行者専用のメインストリートに面した、市街地側が正面玄関だった。DSC03284DSC03278

ホテルは閑散期で客は少ないようだ。そんなこともあって、テラスからアルプス連峰が一望できる素晴らしい部屋に案内された。

DSC_0273DSC_0270目の前が4000メートル級の山、そのすぐ手前にこれだけの街がある。ただ、モンブランだけは手前の山の陰に隠れて見えない。DSC03285DSC03281DSC03286

この季節、バカンスが終わり観光シーズンはオフだろうが、通りは観光客でいっぱいだ。リゾート地らしい土産物店やワイン店などのほか肉屋など生活に直結した店も多い。

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DSC03282DSC03289ディナーは宿泊しているホテルの中にあるミシュラン一つ星のレストラン、PETITE ROYALへ。女性シェフがつくる洗練された、クリエイティブナ料理で有名なレストランである。アルプスの写真やシラカバの木が飾られた、独特な空間のダインニングルームだが客はほかには誰もいなかった。DSC03291 DSC03294 DSC03293

トマトのスープとパリッとした薄い揚げ物はなんなのだろか。

DSC03297 DSC03296 DSC03298最初に出されたのは、地元アオスタのスパークリングワイン、Cave du Vin Blanc de Morgex et de la Salle ‘Avalanche’ Spumante Valle d’Aosta, Aosta Valley。これは絶品。シャンパーニュのような味わいの深みがある。瓶内2次発酵だろう。

DSC03299スモークサーモンのような半生の鱒は肉厚にカットされ、ねっとりした食感。DSC03300

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メニューにテンプラとワンタンがあり、スタッフによると「僕のおすすめだ、信じてくれ」という。あまりにもベタな料理名に躊躇するが、テンプラは海老のフリットで衣が薄くサクサク、チーズも入ってエレガントな味わい、かなり軽い味わいのため、軽やかで垂直性が強い高地のアオスタの白ワインがよくあう。この街から10キロのところの村のワインだという。たぶんMorgexという村だろう。この白ワインの品種はmoscatoだそうだが、こちらもかなり美味。当に冷涼な引き締まった味わいで、Muscatのイメージを覆すものだった。標高1000メートルくらいの山だろう。 DSC03302

Wontonワンタンの実態は中華料理のワンタンというよりもラビオリやアニョロッティに近いが、皮にもちもち感があり、中華のワンタンの影響もうけているのだろう。この料理も軽やかさと繊細さがあり、これ迄食べたイタリア料理とはかなり異なるエレガントな味わいだ。チーズも繊細。DSC03306

メインの白身魚料理、豚肉料理、デザートのレモンアイスクリームに至るまで、全般に軽やかで繊細な料理は、伝統的なイタリア料理のイメージとはかなり異なり、どちらかといえば最近のモダン・フレンチに近いものがある。質の高い料理はすべて同じ方向に高まっていく。リゾート地のミシュラン一つ星レストランとしてふさわしいものがある。DSC03310DSC03311 DSC03317

デザートワインはピノ・グリージョの甘口ワイン。DSC03315

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事前のメールやレセプションで、このレストランは75ユーロ以上かかるが良いのかとか(実際は77ユーロだった)、メインダイニングである一般向けレストランに移ることを促したい様子であった。ほとんどの客は一般のレストランに流れたようだ。キッチンやシェフは同じかもしれない。料理やメニューも、実際に同じかもしれない。

やがて、ホールからスタッフが全くいなくなってしまった。年配のソムリエらしいスタッフはワインのことを全然わかっていないようだ。若いサービススタッフはスマートな応対で優秀であった。

 

翌朝の朝食はメインのダイニングでビュッフェ。客はかなり入っていたので、夜もほとんどの客はこちらで食事をしたのだろう。前夜、途中からスタッフがいなくなったのは、こちらに移ったものと思われる。クロワッサンと菓子パンにケーキ、ハム、生ハム、サラミ、チーズにカプチーノと平均的なイタリアの朝食だがレベルは高い。

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