京急大森町駅前の目立つ場所にある蕎麦や「もりいろ」。日本的でモダンな外観と白木を多用して明るく落ち着いた店内です。
平日限定のランチを食べるために仕事休んで伺いました。ランチが3種類、まんなかの価格の名前の付いた「もりいろ」を選びました。
小鉢はクレソンのポテトサラダ。クレソンがアクセントの繊細で甘味のあるポテトにグリーンの香ばしいオリーブ油がかかって、ワインにも合いそうです。
茄子が薄切りではなく角切りにカットされているため、熱々で甘くジューシーな汁が味わえます。筍かと思ったら、ヤングコーン。どこか筍に似た香りが豊かです。
もり蕎麦は2種の産地。
ワインを意識したように思えます。
1枚目は茨城県古河産。常陸秋そばでしょうか。細打ち、香りは繊細で端麗ながら戻り香がきれいで、喉越がしなやかスムースです。白ワインのイメージです。
2枚目は玄挽きをベースにした太打ち、短めの埼玉県秩父産の蕎麦。石灰質土壌なのだろうか、硬質でスパイシーな香りと濃厚な味わいの蕎麦。しっかりと噛んで味わう、噛んでぼそっと野生的な食感の蕎麦です。フェノールが豊かな赤ワインのイメージです。
汁は熟成した醤油のふくよかな香りと鰹の風味の引き締まった味わいでした。山葵はおろしたての瑞々しい香りです。
デザートは蕎麦粉のパウンドケーキ。バターをふんだんに使ったボリューム感のあるケーキにドライフルーツが入っていました。味が濃いです。
ドリンクメニューにはグラスとボトルのワインが用意されていて、ワインに合いそうな肉を使った一品料理も数多く用意されています。ワインと蕎麦の会も開催できそうな店です。