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江南春(ジャンナンチュンJiang-Nan Chun)

江南春はシンガポールのオーチャードに近いフォーシーズンズの中華料理レストランです。土日のランチにはオリエンタル・ウィークエンド・ブランチという着席のオーダー・ビュッフェがあります。点心だけでなく、スープや一品料理もオーダーできます。追加料金でシャンパンのフリーフローも可能です。DSC04767

ホームページには「当レストランの人気料理や飲茶メニュー100点が並ぶ食べ放題のオリエンタルブランチを開催しています。点心やスープ、メインコースから10種類のデザートまで揃った贅沢なブランチをお楽しみください。」とあり、評判も良いようなので予約しました。土曜日は1部ですが、日曜日は2部構成で、後半の1時半からの席を予約をしました。 DSC04764

このホテルに限らず、シンガポールではホテルのビュッフェがおすすめです。中華系ではマンダリン・オリエンタルのウィークエンド・ビュッフェは点心食べ放題。私の泊ったロイヤルプラザ・オン・スコットのレストラン、カルーセルCarouselでは世界の料理のビュッフェがあり、高いレベルのビュッフェで評判が良いようです。ここでは朝食でもアジアンヌードルコーナーでは様々な麺の種類と具材の組み合わせをオーダーできます。そのほか、マレー系のシンガポール料理や、野菜と豆のカレー2種類のインド料理、海老餃子など点心中心の中華料理が楽しめました。日本料理もあります。

その向かいのホテル、パーク・ハイアットのアジア料理のビュフェも別の日に行きました。

このフォーシーズンズは、にぎやかなオーチャード通りから数分、緑の豊かな南側の通りに面しているため、とても静かな環境にあり、中華料理の江南春は外に緑が広がる、ゆったりとした快適なレストランです。オーダー・ビュフェのため、ゆっくりと食事が楽しめます。アール・ヌーボーの調度、白磁やクリスタルの器や銀食器など風格のあるレストランです。

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ワインはグラスだけでも10種類くらいあり、店のお薦めのオーストラリアのシャルドネとニュージーランドのマールボロのピノ・ノワールを注文しました。距離的に近いオーストラリアとニュージーランドのワインの種類が多いのがシンガポールのレストランの特色です。

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スープだけは一人一皿限定です。しかし、中身はすごい。さすがにフカヒレはないのですが、birdsnest、いわゆるツバメの巣のスープがあります。濃厚なチキンブイヨンに茹で玉子の白身とともにツバメの巣が入っています。 DSC04749-2

もう一つはHASHIMAというカエルの卵管と魚の浮き袋という珍味のスープ。ハシマはメス蛙の卵巣の脂肪で無味無臭。よくデザート店にありますが、コラーゲンたっぷりでお肌にいいのだそうです。ヌルっとしたコラーゲンたっぷりの柔らかいトコロテンのような食感です。 DSC04747-2

いずれも、上湯といわれるフカヒレ姿煮に使われる鶏ガラなどでとった、とろり濃厚なスープが使われ、濃厚で凝縮感のある旨味が、コラーゲンやゼラチン質の含まれる食材と良くマッチしています。

点心のおすすめは、フォワグラの揚げ餃子。トロリととろけるフォワグラにチキンやシイタケの入った餡が熱々のサクサクした揚げ餃子に詰まっています。

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豚挽肉と海老とキャベツの蒸し餃子はヴィネガーソースがついていました。 DSC04750-2

蜂蜜がけチャーシューは香港の星付きレストランで美味しかったので注文したのですが、こちらのものは肉質が少しぱさぱさ感があって、ジューシーな食感が楽しめませんでした。蜂蜜入りのタレは良かったのですが。 DSC04751-2

お店のお薦めの点心はチキンのねっとり甘辛いオレンジ色のペーストの入った胡麻饅頭。香港のミシュラン一つ星、添好運點心專門店のチャーシュー入りパイナッププルパン風の点心が思い出されました。

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野菜料理はシンプルに茸と季節野菜の炒め物。青梗菜などがフレッシュな味わいです。 DSC04756-2

魚料理はお店のお薦め、蒸したタラのフィレと甘く下ごしらえされた野菜。脂ののったタラの蒸し具合が絶妙でまったりした甘さが感じられました。 DSC04753-2

肉料理は鎮江産黒酢酢豚(Pork Belly in ‘Chan Kong’ Dark Vinegar Sauce)がメニューにあったので注文しました。日本では中国飯店の看板メニューの黒酢酢豚です。日本では酢豚は衣をしっかりつけて揚げていますが、こちらは揚げていないようで、中華鍋でソテーした豚バラ肉にダイレクトに黒酢ソースをからめているようです。肉の食感がバランス良く、黒酢の深い香りと味わいに良くマッチしています。1.5cm程度の厚さにカットされた肉の食感も繊維がほどほどに感じられ、これは旨い。

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締めの食事は椎茸と黄ニラ入り伊府麺の焼きそば。少し甘くてスパイシーな焼きそばが、平打ちのしこしこした伊府麺のせいか、どこかエスニックなニュアンスを感じます。 DSC04761-2

デザートは熱いものは敬遠し、マンゴーとイチゴのプリンとマンゴーピュレを注文しました。マンゴーは本場だけあって甘さと香りが最高です。マンゴーピュレもさのうが入ってフレッシュ感があります。

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予算はグラスのワインを飲んで一人1万円を超える程度と決して安くはありませんが、香港のフォーシーズンズの三つ星中華料理レストラン、龍景軒にも匹敵するような高いレベルの広東料理を、ゆっくり落ち着いて好きなだけ楽しめるのは最高でした。日本の高級ホテルでは倍以上の予算が必要でしょう。土曜日は1部制なのでおすすめです。

 

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