品川駅高輪口から八ツ山橋方面に歩いて約5分。ペアシティルネッサンスの手前の道を曲がって少しのところにある南インド料理レストラン。正面にはメニューの写真が貼ってあり、仮設のようなテラス席が張り出しているため、ちょっと大衆的な雰囲気がありますが、内部は高級感があり都内でも貴重な本格的なインド料理のレストランです。名物料理は店の名前にもあるビリヤニで、この弱火で長時間手間のかかる料理をランチでいただくことができるのは貴重です。相方がスタッフおすすめのマトンビリヤニのセットをオーダーしました。ビリヤニは一見ドライカレーのようですが、インド産の高級なバスマティラ米を弱火でじっくり炊いたもので、うま味がしみ込んだ、ふんわりとした食感です。具材に大きなマトンの角切りが入っていて、柔らかくて脂が甘くジューシーです。クローブやカルダモンがホールのまま入っていて、フレッシュなスパイシーさがあります。
カレーランチのセットメニューの中から、大きなタンドリーチキン1ピースが付くサフィーファランチ:Sahifa Lunchをオーダーしました。カレーは5種類から選べます。
まず、ランチにセットとなっている日替わりダール(豆)カレーと野菜のドライカレー、サラダが出されました。スパイスとヨーグルトソースにマリネした骨付きチキンをタンドール窯で焼いたタンドリーチキンは、少し辛く、コリアンダーなどがスパイシーで、肉はぱさぱさ感がなく、ジューシーです。通常の2倍程度、かなりのボリュームですが、ナイフとフォークが付いてくるので食べやすいです。
野菜のドライカレーはジャガイモの炒め蒸しサブジ、辛くスパイシーです。ダールカレーは大根が入っていました。クミンが効いています。
サラダは自家製のドレッシングにプチトマトやビーツ、ブロッコリー、豆腐のようなインドチーズパニールが入っていて、インドらしさが感じられます。秀逸です。
カレーはシーフードをオーダーしました。魚中心の具材、カシューナッツのボリューム感があり、クリーミーで優しい味わいのカレーです。ショウガもトッピングされ、味わいは複雑です。
カレーセットにはナンとサフランライスが付きます。こちらは普通のものでしたが、かなりのボリュームです。本格的なインド料理を格安にいただけます。ボリュームがありすぎるのが難点。隣のテーブルにいたインド人と思われるビ女性もtoo muchと言っていました。
最近、インド料理店が増えているようですが、作り置きのカレーをランチで出す店が多い中で、本格的なインド料理レストランは貴重です。この店は、銀座のアーンドラ・ダイニング、南青山のシターラ、横浜のシタール、神戸のショナルパなどと並ぶインド料理の名店でしょう。ビジネス街の規模の割には、本格的なレストランが意外に少ない品川駅周辺では貴重な店です。