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JFOODOネットワーキング

12月1日、リッツカールトン東京で開催された日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)主催のネットワーキングイベントに御招待いただきました。地域創生プラットフォーム代表としての参加です。

JFOODOは、2017年4月1日付で日本貿易振興機構(ジェトロ)に設置された農林水産物・食品のブランディングやプロモーション、輸出事業者のサポートを担う組織です。ジェイフード-と読むそうで、「風土」に加えて食の「道」という、武士道を連想させるものだそうです。

今回のネットワークイベントには食品輸出関連の組織、団体、中央官庁、都道府県関係者などが参加していました。

事務局長から報告のあったJFOODOの戦略は、食品の種類、対象に絞り込みを行っているのが特徴で、官庁主導では困難な「選択と集中」が徹底しています。

潜在需要がありながら、日本産食材の食べ方や価値が知られていない品目と地域に戦略の絞り込みを行っています。食材は牛肉、米粉、緑茶、日本酒、日本ワイン、クラフトビール、ハマチなど水産物の7品目です。

一定の生産量が確保され、販売促進を改善すれば伸びしろがある品目で、海外消費者への聞き取りなどをもとに、有望な売り先を選んだとのことです。

たとえば、牛肉は、オーストラリア産や米国産が普及している台湾で、をまず普及する。薄切り肉を食べる習慣があるため、和牛の薄切り肉によるしゃぶしゃぶが広がると判断しています。すでに台湾では日本産の牛肉の輸入が解禁となって大人気のようです。

意外なのは、米粉。グルテンフリー需要が高まっている米国とフランスに、パンやピザの原料として売り込むとのこと。

日本の米需要の100倍という世界の巨大な小麦マーケットの代替を目指すそうです。よく考えられています。

日本茶は含まれる成分のテアニンのリラックス効果に着目し、欧米を対象にで効能をPRするそうです。日本では緑茶需要が低迷していますが、和食の広がりや抹茶がカフェでの需要が高まる欧米では日本茶もブレイクするかもしれません。中国などでも生産する可能性があり、日本茶の地理的表示保護(GI)も必要となるでしょう。

水産物は寿司ネタで独り勝ちのノルウェー産サーモンの牙城を崩したいという意気込みが感じられました。香港起点に中国市場をハマチ、タイ、ホタテで攻めていくようです。

日本酒は、外国人にとって、どの料理に合うか分かりにくいため、合う料理や味をラベルに記して英国で普及するとのこと。すでに英国を中心にワイン評論家の間で日本酒の評価が高まっているので、期待できそうです。日本ソムリエ協会もSAKE DIPLOMAの資格を世界に普及させようとしています。

日本ワインは、和食に限らず、どの料理にも合いやすいという特徴を先進国のソムリエに働きかけるそうですが、こちらも日本ワインのレベルが上がってきているので、期待できそうです。問題は価格でしょうか。

クラフトビールも意外ですが、米国におけるクラフトビールをターゲットにしているそうです。

今回はアルコール飲料を中心とする加工食品が多かったようですが、米、野菜、果物などの生鮮や味噌、醤油、米酢などの発酵食品も今後追加されていくことが期待されます。その際には、GAPやHACCPの認証取得などの国内対策も並行して行うことが必須となるでしょう。

 

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