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みさきまぐろきっぷー総額3060円のお食事付き日帰り旅行に大満足ー

みさきまぐろきっぷという切符が京急電鉄から発売されています。このきっぷがすごい。品川から三崎口まで往復の乗車券とバスのフリー切符、これにお食事券と観光施設利用券がついてなんと3060円です。DSC09487

夏休みに入った最初の日曜日である7月24日、朝起きると天気が良いし、あまり暑くないというので、ここ20年以上行った記憶のない三浦半島の先のほうへ行ってみようと、GOOGLE検索しているとこの切符が直ちにヒットしました。

早速、8時半に大崎の自宅を出発、JRから乗りかえる品川駅の京急の窓口で切符を購入。丁寧に駅員さんが丁寧すぎるほど細かく説明してくれました。すぐ来た8時48分の快速特急の三崎口に乗車しましたが、席は空いていました。二人掛けのシートは、泉岳寺始発の列車だったため(都営地下鉄から直通の車両はロングシート)、関東の通勤列車では少ない豪華な転換式クロスシートで関西の新快速のようです。都営地下鉄からの乗り入れる列車は、普通のロングシートの通勤車両のため、泉岳寺または品川始発の京急の車両に乗るべし。

品川を出た列車は高架の線路をかなりのスピードで走っていきます。昼食の店を事前に調査をしていなかったので、車内で渡されたパンフレットに掲載されているお食事券の指定店30店舗をスマホの食べログで検索して、高得点の店を調査しているうちに、列車どんどん進み、品川、川崎、横浜を過ぎて、すでに上大岡あたり。

横須賀中央を過ぎて各駅停車になりながらも、1時間10分ちょっとで三崎口に到着しました。駅前のバス乗り場で城ケ島行きのバスを待っていると、10分後に出た電車で到着した客も合流して、バスは満員になりました。DSC09177DSC09176

城ケ島

10時半には目的地の城ケ島に到着。これは早い。ここは本格的な観光地で、土産物店が並んでいます。ただ、ちょっとピークを過ぎた感のある観光地、あたりにはレトロ感が漂っていて、施設の老朽化やシャッターの下りた店もちらほらと見受けられます。 DSC09179 DSC09182 DSC09183

まずは、最大の観光スポット(と思われる)城ケ島灯台へ。歩いてすぐに到着。灯台の前には雑草が茂っていてちょっと荒れた雰囲気です。DSC09186 DSC09190

灯台から岩場の海岸をすぐ近くに望むことができます。DSC09188 DSC09195

近くにある城ケ島京急ホテルはかなり老朽化が進んでいて、この観光地の現在を物語っています。かなり古そうなレストランもありますが、結構宿泊客は入っているようです。DSC09198 DSC09199 DSC09200 DSC09206

一方、海辺の岩場の一角にはテントを張ってアウトドアライフを楽しむ人がかなりいて、水着を着て海に入っている人の姿も見受けられます。ライフスタイルの変化でしょうか。釣りをしている人もいます。DSC09209

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DSC09207 海岸は岩場が広く続いていています。海岸の上の草原には百合など野性の花が咲いています。DSC09212 DSC09229

しばらく歩くと、岩場から歩きにくい砂浜に変わって、さらに歩いて行くと馬の背洞門が見えてきます。DSC09218

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浸食によりぽっかりと大きな穴の開いた奇岩、穴の下は海水が入っていて、穴の向こうには海が広がっています。DSC09235

DSC09236城ケ島最大の景勝地かと思われますが、洞門の前にはテントを張ってキャンプしている人々が。なんとバーベキューをしていて、煙が立っています。このような景勝地の前でバーベキューとは・・・。DSC09233 DSC09245 DSC09246

洞門の馬の背の部分はかなり薄く、崩れそうで、立ち入り禁止になっていました。

 

DSC09247DSC09249洞門の横から階段があって、雑草が生い茂った道を登っていくと、ウミウ展望台があります。冬の間はウミウが飛来し生息地となる崖の下。展望台から赤羽海岸の断崖絶壁がよく見えます。サスペンスドラマン出でてきそうな光景です。DSC09253 DSC09257

 

ウミウ展望台からしばらく行くと県立城ケ島公園の一角に出ます。ウミウ展望台入り口のモニュメント。ポケモンスポットです。DSC09261 DSC09263

駐車場がありますが、車による来訪者は少ないのか、かなり駐車スペースには余裕があります。DSC09267DSC09292

管理棟の先に進むと二つの展望台があって、360度の海のパノラマや房総半島などが望めます。 DSC09270 DSC09271   DSC09288

遠くには房総半島の山々が見えます。DSC09273芝生のピクニック広場もありますが、夏休みに入った日曜日の割には人が少ないようです。自動車離れが進んでいるのでしょうか。DSC09274

漁船が港に戻る姿も見られました。DSC09280ここから城ケ島大橋に近い白秋碑前のバス停までは徒歩約10分の程よい距離です。下の駐車場には大型観光バスがかなり駐車していました。一般車はほとんどありません。DSC09294

1時間に2,3本程度のバス便があって、楽に三崎港まで行きます。 DSC09295

三崎港

10分ほどで三浦港に到着。ここにはかなり観光客が来ています。トリップアドバイザーでは城ケ島、油壷マリンパークに次いで3位ですが、来訪者では、たぶん三浦半島最大の観光地かと思われます。DSC09298

中央の建物が魚介直売所の産直センターうらり(トリップアドバイザー4位)です。

行きの電車でチェックしておいた、みさきまぐろきっぷが使える食べログ上位店、三崎港の観光拠点、の近くにあります。「まぐろ食堂七兵衛丸」と「鮮味楽」の2軒が並んでいて、両方とも観光客で賑わっています。DSC09308 DSC09309

わずかながら点数が上回る七兵衛丸へ。名前と人数を記入して横のベンチで待っていると、数分で席が空き2階に案内されました。パンフレットにはまぐろ海鮮丼が掲載されていましたが、「王道!活きイキ刺身定食」がおすすめとのこと。注文しました。

天然目鉢まぐろの大トロ、中トロ、赤身とメカジキと「三崎漁港朝獲れ旬の地魚」として、イナダ、炙りカマス、金目鯛、ヒラメと豪華でボリュームのある刺身の盛り合わせにご飯と小鉢のマグロの角煮。DSC09301 DSC09303

まぐろのトロトロ煮、珍味の心臓しぐれ煮を追加してビールも注文。満足の高い昼食となりました。DSC09304DSC09305

全国のデパートの催事でも食べることができるようです。DSC093061500円のメニューですが、東京で食べると2000円をはるかに超える内容です。1500円程度の定食やどんぶりがお食事券の対象のようですが、切符の3060円のうちお店にはどれだけ入るのでしょうか。2軒のお店の競争もかなり激烈なようです。ちょっと心配になりました。

レジャー施設利用券は日帰り入浴や油壷マリンパーク入館、船などの観光施設やレンタサイクル、お土産券として利用することが可能です。今回は「水中観光船にじいろさかな号」に乗船することにしました。船はかなりの人気で次の便まで1時間近く待ち。待ち時間を利用して周辺観光です。

まずは三崎フィッシャリーナ・ウォーフ「うらり」、通常は産直センターうらりと言われています。地魚やマグロ、水産加工品、三浦野菜などもあり、土産物はここでそろいます。5月に行った長崎の平戸ほど賑わってはいませんでした。

木造三階建ての老舗旅館三崎館本店。ここでもみさきまぐろきっぷのお食事券を利用できます。DSC09315三崎港の近くに広がる三崎の街はかなり面白いです。リアルレトロな建物がかなりあり、カフェやレストラン、日常使いの店など、この港町に住む人々の生活が感じられます。全般にかなり古い町並みです。まぐろ店などもあり、街歩きの価値はあります。東京から1時間余りのところとしては、かなり地方色が濃厚で、都会人にとっては非日常的な体験ができます。DSC09318 DSC09321 DSC09323 DSC09324 DSC09326DSC09330 DSC09332 DSC09333 DSC09335 DSC09336 DSC09337 DSC09338 DSC09340 DSC09341 DSC09344 DSC09345 DSC09346 DSC09348この街はリノベーションによって、面白そうな街に変わることができそうな潜在力を持っています。プロデューサー次第で、街の魅力が大きく増すことでしょう。

「にじいろさかな号」は定員いっぱい乗船の人気の水中観光船です。DSC09349

DSC09350家族連れでいっぱいです。10分ほど船に乗って、城ケ島大橋をくぐり、風車のある宮川の先にある魚の観察地点まで行きます。途中、ガイドのおじさんが城ケ島周辺の観光スポットを説明してくれます。

観察地点は禁漁エリアのため魚が集まってくるそうです。下のフロアが水中でガラス張りとなっていて水中の魚を見ることができます。餌を撒いているため魚の群れが集まってきます。DSC09363

水が少し濁っているため、上の甲板から見たほうが、魚がよく見えます。DSC09382 DSC09385DSC09388

帰りはカモメの餌やりです。慣れているようにカモメが多数飛んできます。餌はトンビも食べるので要注意。餌は有料です。DSC09397 DSC09402

40分ほどの遊覧、期待した以上に楽しかったです。

再びバスに乗って、三崎口から快特に乗ると夕方早い時間に品川に戻りました。

この1人3060円の日帰り旅行、かなり楽しめます。ビールや追加の料理を入れても、1人5000円以下。観光施設の新規投資がないため、どこも古びていますが、小学校の遠足を思わせるようななつかしさが感じられます。どこか昭和を感じさせるお手軽レジャーの感覚がかえって新鮮で、車離れが進む若い人にとっても新鮮な発見があり、満足できるものでしょう。天気の良い日に思い立って出かける日帰り小旅行として最適です。


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