NO IMAGE

十条・東十条・赤羽その1 東十条

北区の十条、赤羽のエリア。ほとんど東京の中心部から南西方向に住む住民にとっては、縁のないエリアであり、行ったことのない人が多いであろう。しかし、ここはかなり面白いエリアであることが、今回の訪問によって発見した次第です。

 

東十条駅

まず、向かったのは京浜東北線の東十条駅。JRの23区内では珍しくなったローカル風の鄙びた駅です。埼京線で赤羽から一駅戻ったところ、東十条駅は面白い位置にあります。かつての海岸に沿って京浜東北線が走っているからです。自転車通行可能で、エレベータも自転車乗り入れ可能の珍しい駅。駅の橋上コンコースでは自転車が行きかっています。DSC03014DSC03016

エレベータを利用するのは、この駅周辺の地形が関係しています。高架の駅は橋上駅。上野以北の京浜東北線は東側が低地に対して西側が丘陵地帯で、かつてここが海岸線だったとのこと。自転車通行可も珍しいですが、エレベータも自転車利用可能。東十条駅の南口には自転車通行可能な道路がありますが、坂が急なこともあって、このエレベータの利用者が多いようです。西の十条商店街への買い物などにもこちらの方が便利です。コンコースも相当の自転車交通量があります。駅のコンコースでも自転車に乗ったまま通行する人がいると思われ、警告の看板があります。DSC03017DSC03018

西側の高台と平面でつながるコンコースから、東側の東十条駅北口まではかなりの高低差があります。DSC03021

 

東十条商店街と東十条銀座

東十条駅北口の東方向は長い商店街が続いています。途中交差する大きな幹線道もなく、東十条銀座を経て王子神谷の駅近くまでつながっています。DSC03022DSC03020

レトロな外観の珈琲画伯という喫茶店、海苔とお茶の老舗大佐和の東十条店。

DSC03023DSC03024からあげチェーン店のとり多津。

DSC03029

演歌のカセットやレコード、CDを売るミュージックショップ・ダン。新世代歌謡グループの「はやぶさ」の唄と写真会が開催されるため、多くの人々が集まっていました。店の前のミニライブで歌手と写真が撮れるということで演歌ファンには有名なのでしょう。ほかの歌手のサイン会のポスターがいっぱいです。DSC03026DSC03028DSC03047

お菓子のデパート たいこ。DSC03048

さらに商店街を進むと、途中から東十条銀座と名前が変わり、商店街のアーチも違った形に変わりますが、人通りは続いています。王子神谷駅に近くなると生鮮スーパーなどが増えてきます。砂町銀座に本店がある魚屋の魚壮、「○○銀座」と名のつく商店街に重点敵に店舗展開していて、ここにもあります。

DSC03049DSC03052DSC03053地元北区滝野川に本社のある食品スーパーのコモディ・イイダがあります。DSC03054DSC03055東十条銀座商店街の一番端まで来るマンションが見えてきますが、地下鉄南北線の王子神谷駅が近くなりました。東十条駅と王子神谷駅の間が連続した商店街になっているようです。

 

一東庵

再び東十条駅方面に戻ります。南口方面に進むと、ミシュラン掲載の蕎麦店一東庵があります。行列ができています。蕎麦店が共同で各地の契約農家から玄蕎麦を受け入れているとのことで、外で待っていると宇都宮ナンバーのトラックが着いて、10キロほどの袋に入った玄蕎麦が届けられていました。DSC03031

店内はゆったりしていて、インテリアや陶器製の器には店主のこだわりが感じられます。蕎麦は二産地味くらべ、酒肴に大豆三点盛とおまかせ天ぷら盛り合わせを、酒は伯楽星を注文しました。DSC03032

豆腐のみそ漬け・豆腐・湯葉刺し。豆腐の味噌漬けは甘さがあり濃厚でチーズのようです。豆腐も濃厚な味わい、塩でいただきました。天ぷら盛り合わせ、帆立と鱚をメインに野菜が加わる。帆立は中心部が生でしっとりとした甘さがあります。鱚も淡白で上品な味わい。DSC03033DSC03036

蕎麦は埼玉三芳産と群馬県高山村高柳在来の産地味比べです。一枚目の三芳産は粗挽き十割のためか、短く切れがちでした。

DSC03039二枚目の髙山村高柳在来は香りが豊かで弾力性と腰があり、このため、ざるに立体的に盛りあがっています。それでいてのどごしは滑らかで秀逸な蕎麦です。DSC03042

蕎麦は日本食の中でも、原料であるソバの産地のテロワールや品種の特性が強く反映される食であるということを、教えてくれる店です。

 

十条中央商店街(演芸場通り商店街)

東十条駅南口への急坂を上り丘の上へ。細い通りの両側に飲食店を中心とした店が並んでいます。かなりシャッターの下りた店も多く、自転車の通行もあります。別名のとおり、大衆演芸場の一つ「篠原演芸場」が通りの半ばにあります。狭い寂しい通りのなかで、造花の花束や出演者のポスターが華々しく飾られた演芸場かなり違和感がありますが、ここには下町の雰囲気が漂っています。

 

 

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!

日本料理の最新記事8件

>ご相談・お問い合わせ

ご相談・お問い合わせ

各主宰団体等についてメールでお気軽にお問い合わせください。
Mail:uemura@rrpf.jp

CTR IMG