千代田区二番町の日本テレビ北側のオー・グー・ド・ジュールのあるビルの地下にある中華料理店。ランチタイムは12時過ぎに満席になって行列ができる。
内装は時代を感じさせるが、木製をベースにした落ち着いた調度に、シャンデリアやステンドグラスがあるなど豪華な造作がある一方、天井には赤い竜の飾りなど中華系の簡易な装飾が施されている。これは、かつてのパブ・レストランを昨年3月に中華料理店に業態変更したことによるようだ。一昔前の高級中華料理レストランといったイメージである。
分煙だが、換気が十分でないのか、禁煙席でも煙草の香りが漂うのが残念なところ。
麺類を食べている人が多いが、日替わりの一品料理のランチの定食(950円)はABC3種類ある。ライス、スープ、サラダ、漬け物が付く。メニューの中で赤字で書かれたものがおすすめのようで、この日は坦々麺とランチCの「海老とグリーンアスパラ炒め」だったが、Cランチを注文する。セットが揃って出されてきた。炒め物の海老はぷりぷり感はあるが最高レベルではない。グリーンアスパラは新鮮でシャキシャキとした食感、タケノコ、シメジ、クワイ、ニンジンなど塩炒めにして、片栗粉でとろみをつけている。香辛料は控えめのエレガントな味わいだが、量も普通の大衆中華料理店に比べると控えめである。
スープはコーンスープで甘さととろみがマイルドだが良くあるものだ。
サラダはサニーレタスなどが醤油ドレッシングで和えられ、これもエレガント。
杏仁豆腐はきめ細かくまろやかだが、生クリームを多用した厚みはなく、ソフトでとろけるような淡白な味わいである。
ランチタイムは混雑しているが合席はなく、スタッフは丁寧で明るい応対で、中華料理店としてはサービスレベルが高く、特にマダムが中華料理店としては抜群の愛葬の良さで感じのよい店である。料理は特段のサプライズはないものの、エレガントでかつ平均以上のレベルで、すべてに心地よさを感じる店である。
B+
昼総合点★★★☆☆ 3.7