フィレンツェのメインの駅、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Stazione di Santa Maria Novella,SMN)、駅前からタクシーでホテル・コンティネンターレContinentaleへ。ポンテ・ヴェッキオ橋の袂にある立地抜群のホテルである。料金もかなり高い。この立地でフェラガモの経営だからやむを得ないか。
【ヴェッキオ宮殿】 早速、市内観光。フィレンツェの時間が少ないので、早くしかるべき観光地をおさえたいところだ。まずは、ドゥオモ(正式名称はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)に向かう。ホテルからは近いが通りは観光客であふれている。
レップブリカ広場には露天の皮革製品店が出店、広場はにぎわっている。
ドゥオモのクーポラ(円屋根)に登るため、離れた建物にあるチケットオフィスで入場チケットを購入。
長い列に並んでかなり待ってドゥオモのクーポラに登る。
頂上付近は通路の幅も狭く、すれ違うのが難しい。上からの眺めはやはり素晴らしい。赤い屋根の広がる旧市街は栄華を極めたメディチ家の繁栄を偲ぶことができる。
続いて、ダヴィデ像のある、アカデミア美術館へ。夕方は比較的すいているとのことで、食事の前に訪れることにした。予約券を持っている客の列が左、予約客以外の一般客もかなり流れていく。館内の撮影は許されている(フラッシュは禁止)。ダヴィデ像は腕や首の静脈まで精緻に描かれていて、存在感がある。
この日の夕食はあらかじめ予約しておいた、Ristorante Alle Murateというドゥオモに近いレストラン。現在ミシュランの星はないが、GRガンベロ・ロッソ83点とフィレンツェではエノテカ・ピンキオーリに次ぐ高得点である。ピカソの絵が描かれた玄関のドアを入る。
店内は2階から天井かけてゲーテのフレスコ画が描かれているが、1階のインテリアはモダンで、少し暗く、センスの良い雰囲気である。地元を中心した着飾ったセンスの良さそうな人々が見受けられた。
スパークリングワインのウェルカムドリンクのあと、デギュスタシオン・コースの料理をオーダーした。一皿の量は少なく、いずれも洗練された繊細味わいである。
ここでも、牛肉のローストにツナ・マヨネーズソースの皿が出たが、日本ではあまり見ないが、伝統的なイタリア料理なのだろう。伝統をベースにしながら、シェフのクリエイティブなスタイルが伺われる料理は好ましく感じられた。
食器は日本でも流行っているシンプルな白い食器や陶板の食器で料理を引き立てていた。日本のクリエイティブなイタリア料理と共通するものが伺われたが、もしかすると日本人の料理人がいるのかもしれない。(オープンキッチンのなかに少し見えた。)