桜の季節になると、思わず足が向いたくなる赤坂一つ木通りのビルの4階にあるこの店は、繊細でエレガントな広東料理のレストランです。ランチタイムにあった週替わりのセットはこの日はなく、麺類や酢豚などの固定した1品のセットメニューはありましたが、飲茶セットにしました。
まず、前菜と蒸しスープ。前菜は蒸し鶏とわかめのゴマソース和え。酢の物のような日本的な料理です。
スープは醤油ベースの四川料理の酸辣湯に似ていますが、具材は、溶き卵、シイタケ、豆腐などで、辛さは控えめでちょっとぴりっと感じる程度、酸味も控えめで上品な味わいです。
チャーシュウ包はトマト煮込みのようなチャーシューの餡が入った肉まんで、バランス的にもう少し餡が多くても良いような気がします。
点心は3種類がせいろのまま、蒸したてを熱々で出されました。黄色い皮の海老蒸し餃子。海老はぷりぷり感がありますが、もう少し香りがほしいところ。肉シュウマイは3色のトッピング。上品だがもう少し肉のボリュ―ムがほしいところ。ホタテのシュウマイはつるっとした皮が旨いが、ホタテは小さい。
春巻きはカリッとした皮の揚げ具合は最高レベルだが、これも具材の肉汁などのボリューム感がほしいところです。
お粥はザーサイがトッピングされています。
デザートは杏仁豆腐にキウイのスライス、糖蜜、小豆がトッピングされていますが、かなりあっさりしています。
全体にエレガントでこの店の持ち味は出ているが、ボリューム感や食材の質感が今一つでした。
B-