3月13日、WINEHOUSE南青山で開催されたフリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー、メーカーズディナーに出席しました。
夫のケン・フリーマンさんと共にワインづくりをされている日本人女性アキコ・フリーマンさんの来日ディナーです。
この日は、ウェルカムドリンクは日本未発売のロゼ。鮮やかなピンク色でフレッシュな苺やラズベリーの香り、ピュアできれいな味わいのワインです。
シャルドネ「涼風」はほどよい酸味とエレガントな果実味、リッチで濃密な味わいで、軽い樽香がエレガントです。ソノマ・コースト・ピノ・ノワールは繊細で柔らかい酸味とミネラル感、旨味があり日本料理に合うでしょう。
ロシアン・リヴァー・ヴァレー・ピノ・ノワールはきれいな酸味が豊かで冷涼な味わい。垂直方向に味わいが広がります。アキコズ・キュベ・ピノ・ノワールは果実味が豊かでかなり凝縮感があり、しかも上品で余韻が長い。
それぞれ微妙に個性の異なる5種類のワインですが、カリフォルニア・ワインにありがちなアルコール感や熟成感、木樽によるパワフルな味わいはなく、柔らかく繊細でエレガントな味わいは日本料理にも良く合いそうです。
このひと月で、杉本氏のシャトー・イガイ・タカハ、私市氏の幻、中村氏のnoriaなど日本人が造るカリフォルニア・ワインをテイスティングする機会が続きましたが、従来のカリフォルニア・ワインのイメージが変わりました。日本食が世界的にブームであるように、旬の食材を生かした繊細な料理に合わせるワインとして、繊細でエレガントなワインが求められているのではないかと思います。
ニュージーランドの大沢ワインズもいただきましたが、日本人が海外で造るワイン、特にピノ・ノワールはレベルが高いです。いくら飲んでも飲み疲れしないエレガントで心地良いワインです(それだけに飲み過ぎに注意!)。生産者が自らの求めるワインを目指して、ブドウの栽培適地を求め、ブドウに合った生産方法を選択すれば、求めるワインができ上がっていくところに、ワインの面白さがあるのではないかと思いました。