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ラウル・ボベ、メーカーズ・ディナー

5月17日夜、池袋のエスペルトで開かれた、スペイン最高の醸造家の一人、ラウル・ボベ氏本人を迎えてのワインメーカーズ・パーティ。エレガントなワインの数々をいただきました。DSC02455

まずはピレネー山脈の標高1000mの地で造るカステル・デンクス。

最初に出されたTAIKAはメソッド・アンセストラルによるスパークリングワイン。いわゆるシャンパーニュ方式では、滓と共に熟成させたり、ドザージュを行ったりと人為的な手法の積み重ねにより、ぶどうが本来持っている味わいが失われるのではないかと考え、あえてこの方式を採用。この自然派生産者の考えは共感でます。確かに、発泡性のワインについて、シャンパーニュを常に基準として、シャンパーニュありきで考えるのはどうだろうか。むしろ、シャンパーニュ方式は冷涼地のブドウから造るという特殊事情の産物と考えるべきでしょう。シャンパーニュ自体の価値を否定するわけではないが。DSC02461

ピノ・ノワール、セミヨン、リースリングという異色のセパージュも従来の固定観念にとらわれない深遠な思想を感じます。実際に、このワインはブドウやテロワールが感じられる自然な味わいになっています。TAIKAはフィンランド語で魔法、リトアニア語で自然、日本語で大化と3カ国語で意味ある言葉として名付けたとのこと。

アルバリーニョ主体の白ワインは標高1000メートルの冷涼地で造られるため、ガリシアのものと異なり、酸はシャープなものとなっています。一方、冷涼地のものを味わう機会が多いリースリング主体のEKAMは逆に酸は豊富だが柔らかく感じられます。このことはソーヴィニヨン・ブラン主体のTALEIAについても同様で、セパージュはボルドーブレンドの白だが、酸は弱く、コクと香りが豊かなリッチな味わいとなっています。DSC02457

シラー100%のTHALARN、ピノ・ノワール主体のACUSPはいずれも冷涼な味わいだが、きれいな酸が柔らかく、エレガントです。

プリオラートのフェレール・ボベの赤ワイン。カリニェナ70%、ガルナッチャ30%の白ラベルに、カリニェナ100%。いずれも縦方向に抜ける味わいときれいな酸、エレガントで凝縮感のあるワインでした。

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