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フランス篇――その5 リヨン①

フランス第2の都市リヨンには主要駅が2つある。ペラーシュ駅とパールデュー駅 (Part-Dieu)だが、ビジネスエリアや再開発地区に近いパールデュー駅の重要性が増しているようだ。この日のTGVもパールデュー駅に着いた。駅前に近接して空港行きのトラムの駅がある。

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反対側の西側出口からタクシーに乗る

ローヌ川河畔のホテル、ソフィテル・リヨン・ベルクールSofitel Lyon Bellecourは164室と中規模のリヨンを代表する5つ星ホテルである。

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ローヌ川河畔には花のモニュメントがある。反対側の旧市街の向こうに見えるのはフルヴィエールの丘。

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食の町リヨンにはワインと郷土料理を味わうことができるブション(Bouchon)というレストランが多い。ローヌ川の西側の新市街には、ブションの集まるレストラン街が二つある。ホテルに近いベルクール広場に近い南北方向のマロニエ通りRue des Marronniersという狭い通りは、ブションが軒を並べるレストラン街の一つである。

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予約はしていなかったが、この通りにある、ル・ボン・ブルジョワLe bon Bourgeoisという名の店が賑やかだったので入ってみた。

日本でもありふれたワインではあるが、ハーフボトルのギガルのコート・デュ・ローヌの赤があるというので早速注文。12€。

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リヨン・コースMENU LYONNAISは15.00€。

前菜から選んだ一皿が有名な郷土料理のニース風サラダSalade Lyonnaise。ポーチドエッグ、レタス、ベーコン、ニンニク風味のクルトンなどのボリュームたっぷりのミックスサラダだ。

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カニュー(機織り)の盛り合わせAssiette des Canuts リヨンの伝統料理の盛り合わせといった意味だろう。仔牛すね肉のサラダ、牛の鼻肉のサラダ、レンズ豆とソーセージ、ニシンとりんごのオイル和え。いかにもリヨンのブション料理らしい盛り合わせ。このときは、一部メニューの意味が分からず、美味しく食べられたが・・・。

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有名な郷土料理のアンドゥイエット・粒マスタードソースAndouillette à la moutarde à l’ancienneは豚の内臓入りのソーセージ。細かく刻まれた胃や腸などの内臓の豚足のような匂いが少し気になる。

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温ソーセージのコレット入り盛り合わせ、ボイルドポテト添えSaucisson chaud de chez Colette SIBILIA,pommes vapeurはボリュームがある。太いソーセージの輪切りが旨い。リヨンらしくポーチドエッグも付いている。

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リヨンの新市街の中央部にあるのがベルクール広場。何もないシンプルな四角形の広い広場だ。その一角に観光案内所がある。ここに掲げられONLYLYONはリヨン活性化プロジェクトのキャッチコピーだ。上から読んでも○○○下から読んでも○○○というやつ(ただし2文字ずつ)。10月に開催される映画祭に力が入っているようだ。

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リヨン第一の繁華街、レピュブリック通りRue de la Républiqueは商業施設が集中していて、人通りが多く活気がある。

マクドナルドは派手な看板を削除したようだ。景観条例によるのだろうか。

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映画祭を前に映画館や映画関係の店がここでも盛り上がっている。

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通りの中央付近にはかなり広い広場があり、噴水やメリーゴーランドがある。

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広場から北側は歩行者専用道路になりこちらの方が人通りが多い。

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ここには大型店も集まっていて、銀座プランタンが提携している本家のプランタン・デパートのリヨン店がある。売り場は少し銀座と違ってファッションが中心。

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大通りから交差して、パサージュ・ドゥ・ラルヴのアーケードがある。ブティックなどファッション関係の店が並び、パリのアーケードよりも多くの人が歩いている。

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さらにレピュブリック通りを北向かうと、コルドゥリエ広場のところで歩行者専用道路は終わる。ここには1860年に建設されたネオクラシックな歴史的建造物、ブルズ宮殿Palais de la Bourseがあり、リヨンの商工会議所が入っている。

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ここからは通りに自動車のほかトロリーバスが乗り入れている。トロリーバスはリヨンの主要な公共交通機関で、市内を縦横に走っている。トロリーバスといっても、車両は2連結で一見トラムのようなモダンなデザインである。

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さらに北に進むと市役所(Hotel de Ville)が見えてくる。このあたりは交通の結節点でバス、トラム、地下鉄のインフォメーションセンターがある。地下鉄の駅とバス停は近接していて、乗換えも便利だ。

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レピュブリック通りの北端には、左側にルネサンス様式の市庁舎が現れ、その斜め向かいには、一見クラシカルだが上の方がガラス張りになっていてモダンなオペラ座が現れる。ちょうどこの日はイベントの最中でにぎわっていた。

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ここからローヌ川にかかるモラン橋を渡って東側に入ると、小規模な公園がある。この先には、専門店などの商店街が広がるが、西側に比べると静かで人通りも少ない。

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しばらく行くと、パールデュー駅西側に広がる再開発エリアに着く。ホテルやコンベンション施設、商業施設がそろっているのは世界共通だ。この中にあるショッピングセンターに入ると、外の様子からは考えられないくらいのすごい人出で、デパートのギャラリー・ラファイエットもテナントとして入っている。

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日本のショッピングセンターでも良く見られるような、フランス人の日常生活を見ることができた。

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普通のバスで中心部に戻ることにする。

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新市街から西側を流れるソーヌ川を渡ると右岸の旧市街。リヨン歴史的裁判所Palais de justice historique de Lyonはロマン・ロラン岸にあり、ギリシャのパンテオンのようなコリント式のネオクラシックな建物。1995年、裁判所の主要部分がパール・デュー地区に建設された新しい裁判所に移されたが、一部の機能が残され、歴史的裁判所と歴史的建造物となっている。現在改修工事が進められている。

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旧市街は狭い通りに多くの観光客が歩いている。

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土曜日なので、旧市街の狭い通りのレストラン街、サンジャン通りRue St-Jeanにも徐々に人が集まり始めている。

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広場では蚤の市も開催中である。

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再び、ソーヌ川を渡ると白鳥を見ることができる。

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ホテルへ戻って、チェックインを済ませて夕食へ。ローヌ川の対岸や旧市街の建物はライトアップされていて美しい。

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昼に電話予約しておいたレストラン、レオン・ド・リヨンへ。

市役所に近いところにあるため、地下鉄で行く。きれいで落ち着いた車内で、パリの地下鉄とはかなりイメージが違う。新しいためだろうか。駅もにエスカレータがあり快適だ。

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レオン・ド・リヨンLÉON DE LYONは、ちょっとわかりにくいところにあるが、電飾が施された派手な外観の雰囲気のあるブラッセリーだ。

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日本人のオーナーシェフの一つ星レストランAu 14 Févrierを事前に予約しようとしたのだが満席だったため、ここを当日に予約。かつて二つ星レストランだったが、業態変更してブラッセリーになったため、室内はクラシックなインテリアだ。だが席数を相当増やしたようで、かなり窮屈で超混雑の店内は席の後ろを何とか人が通れるくらい狭い。

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コースで前菜とメイン、デザートを注文する。メニューがわかりにくかったが、前菜はタコとホウレン草のサラダにエクルビスの煮込みを注文する。

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メインは白身魚(ヒメジ)のポワレにブレス鶏のローストを。

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デザートはチョコレートケーキとイチジクのタルト。ワインは珍しいローヌのサンジョゼフの白ワインで、ブドウはヴィオニエを使ったもの。ブラッセリーの料理としてはなかなかのレベルである。

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ホテルは3部屋の豪華なスイート・ルーム。ジュニア・スイートを予約したのだが、昼にチェックインできなかったためか、プレステージ・スイートにアップ・グレードしてくれたようだ。

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エルメスの化粧品や飲み放題のウィスキーにアルマニャックなど。ボーズのオーディオ。トイレは2つ。バスとは別にシャワー室がある。ただ、3階なので眺めは今一つである。

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