日本橋の三井不動産の再開発ビル「コレド室町」の中にある六本木に本店のある孫成順氏の店。同じビルに四川飯店、並びのビルにもホテルオークラの桃花林、向かいのマンダリンオリエンタルにはミシュラン一つ星のセンス、近くには小洞天などもあり、日本橋は中華料理の激戦地となっている。

この「孫」は中の上といったレベルか。ランチには1050円のサービスランチがあるなど、比較的お手頃ながら、本格的中華料理が楽しめる店である。

ランチタイムは満席状態。名前と人数を書いて待っていると、ほどなく席が空く。近くのサラリーマンやOL、三越に来たと思われる中年女性の買い物客でにぎわっている。

テーブルクロスはない木製のテーブルはやや狭いが、落ち着かない雰囲気ではない。安っぽいビニールクロスよりもこの方がスマートだ。

麺類やご飯ものの単品もあるが、20食限定のサービスランチがお得感がある。メインに副菜2品、スープ、デザートが付く。メニューにより1050円と1250円と価格が異なるが1050円のメニューは鶏肉とカシューナッツの炒め、豚肉団子の黒酢ソース、牛肉とフクロタケの炒めもの、海鮮の塩炒めなど。豚肉団子を選ぶ。

まず、副菜とスープが登場。スープは溶き卵とわかめのスープ。少しとろみがあるが、薄味過ぎずに味はしっかり。かなり出汁が抽出されていてワカメも香りがあり、シンプルなスープだが一流店の味わいである。 DSC06384-2

ホウレン草のおひたしはゆで具合が絶妙でほどよいシャキシャキ感があり、刻み生姜が中華香辛料とともにフレッシュでこれもシンプルながら、好感が持てる副菜である。 DSC06386-2

もう一つの副菜が白い魚の揚げ漬し。中華香辛料のスパイシーな香り。ちょっと冷めかけていたのが残念。 DSC06387-2

肉団子はピンポン玉くらいのものが出てくるかと思ったが、意外に小さく、串の団子よりも小さい程度のものが8個程度あった。黒酢餡はやや甘いがしょっぱくなく、ねっとりしているが黒酢のコクと香りが出ていて上品な味である。揚げ具合はサクっとまではいかないが、まずまずの食感。肉はジューシーではないが、ほどよいサクサク感があり、全体としては中レベル以上の出来である。量がほどほどなのも良い。肉団子の下には千切りの生大根があって、黒酢の餡を絡ませて食べると口の中がすっきりして良い。 DSC06389-2

デザートはマンゴープリン。マンゴーの果肉が甘くてジューシーで、贅沢な味わい。

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最高レベルではないものの、1050円のランチとしては中クラス以上の料理レベルで、料理の種類も多く、デザートも満足できるので、日本橋というアドレスに見合うお薦めできる中華料理レストランといえるのではないだろうか。

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