今年の正月、初詣は山手七福神巡りに行ってきました。
七福神巡りは御朱印ブームなどの影響もあって、最近のトレンドとなりつつあるようです。なかでも山手七福神巡りは江戸時代から続く江戸最初の七福神巡りだそうで、都心にも近いこともあって人気があるようです。江戸時代に将軍が鷹狩の際に参拝した目黒不動堂(瀧泉寺)の参詣筋に設置されたという由緒のある七福神だそうです。
まずは、白金の覚林寺の毘沙門天です。加藤清正公をお祀りしていて、一般には清正公(せいしょうこう)さまとして親しまれています。地下鉄南北線の白銀高輪駅も当初計画段階では「清正公前」駅(仮称)とされていたほどです。目黒通りの分岐点にあり多くの人々が訪れています。
まずは、本堂と毘沙門堂に参拝。こちらで、御朱印帳を購入して毘沙門天の御朱印をいただきました。清正公様の御朱印もいただくことができます。住職が一枚一枚丁寧に書いてくださいます。七福神の御朱印を色紙に押してもらっている人もかなりいます。
2番目は瑞聖寺の布袋尊。目黒通りから少し入ったところにあります。八芳園の近くにある広々とした境内の立派なお寺で、創建350年の修復工事中でした。この辺りの目黒通り、良く散歩で通るのですが、厳しい寒さの中にもかかわらず通常の休日よりも人通りが多いのは、七福神巡りの参拝客が多いとうこともあるかもしれません。
目黒通りをさらに目黒駅方面に向かいます。白金の自然教育園の向かいの住宅街の中にある妙円寺の福禄寿と寿老人。中国の神様2体が祀られています。境内の梅の花が間もなく咲きそうです。
目黒駅を挟んで反対側、山手線の外側には3カ所の寺院、3福神が祀られています。
大円寺の大黒天。目黒駅から目黒雅叙園方面に坂を下る途中にある大円寺です。人通りも多い急な坂道の中ほど、立派な構えのお寺に大黒天が祭られています。
七福神だるま、各寺院で購入できます。500円。
目黒雅叙園の前を通って目黒川を渡り、山手通り方面に向かいます。途中こんなレトロの店もあります。
蟠竜寺の弁財天。車の行き交う山手通りを渡って、住宅街の細い道を進むとあるこぢんまりとしたお寺です。弁天様が祀られています。
瀧泉寺(目黒不動尊)の恵比寿様。目黒不動尊の通称が有名ですが、正式には瀧泉寺というそうです。多くの参拝者の初詣で賑わっています。
人が多い割にはご本尊に参拝するための行列もなく、スムーズに参拝できます。
恵比寿堂は境内の少し離れたところにあります。こちらは本堂にくらべると静かです。
だるまはこちらで入手できますが、御朱印は阿弥陀堂脇の御朱印所で交付され、本尊様の初詣客が多いため、順番札を渡されてかなり待ちます。山手七福神巡りはこちらで終了です。七福神巡りは街歩きも楽しめ、御朱印も日本の宗教文化として、お参りを記念する証として、スタンプラリー的な楽しみとご利益の期待もあり、正月のイベントとしてはかなり魅力的です。御朱印300円、だるま500円、賽銭、おみくじ等、中小規模のお寺にとっては貴重な収入源でもあるでしょう。中国、インド、日本の神様が連携した七福神のプラットフォームのもとに、地域内の寺社が連携することにより初めて実現した、ネットワーク型参拝の仕組み、地域創生のヒントにもなります。