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北海道新幹線が開通した日3月26日、8時20分発のはやぶさで新函館北斗に向かった。この列車は最速で4時間2分で東京と新函館北斗を結ぶ。4時間2分で営業運転を行うのはこの列車が最初である。DSC04428DSC04430

列車は、ほぼ満席だが、仙台でかなりの客が下車。盛岡でも下車した客があり、盛岡新青森間はかなり空席が目立った。新青森までは通常の東北新幹線で、車内アナウンスも特に変わったところはなく通常の東北新幹線であった。しかし、新青森で乗車した客により再び満席になり、状況は一変する。

JR北海道の車内アナウンスは、歓迎のあいさつに始まり、北海道新幹線スタートの日にふさわしい、北の大地に初めて走る新幹線が強調されていた。青函トンネルに関する解説やトンネルに入るアナウンス、竜飛海底駅や吉岡海底駅の通過など盛りだくさんの内容は、観光列車のようであった。JR北海道の意気込みが伝わる。

新函館北斗駅では歓迎の横断幕で迎えられた。ただ、在来線への乗り換え客で大混乱であった。自動改札機が乗り換え客で長蛇の列。2枚切符を入れるのに慣れていない客が多いため、改札機がストップし、一次通れなくまったため。DSC04526

JR東日本のえきねっとでは新函館北斗・函館間の切符を販売していないため、乗り換えできない客が多かったこと、新幹線の2枚投入の改札に慣れていない客が多かったことなどによるものと考えられる。DSC04530有人改札を通したため、最終的には全員乗り換えることができたがが、函館行きの函館ライナーは2分遅れで出発した。最終的には定時到着だった。函館ライナーは想像したほど長時間ではなく、函館駅へのアクセスとしては快適だった。DSC04532

DSC04533ただ、乗り換え時間が30分ほどのものもあり、乗る列車によっては新幹線の時間短縮効果が十分感じられないものもある。

DSC04537DSC04542函館駅では函館巴太鼓振興会による和太鼓の演奏で出迎えていただいた。駅を降りた観光客が喜び、カメラを構えてシャッターを切っていた。DSC04545DSC04547

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この日は駅前のロワジールホテル函館です。アップグレイドしてもらって、海が見える素晴らしい部屋でした。

ホテルにチェックインの後、タクシーで柏木町のさくら通り梅乃寿司で昼食。新鮮でやや硬質なネタ、酢が効いた小ぶりの寿司めしの寿司をおまかせでいただく。江戸前の仕事がされていて、どれも素晴らしい。カウンターは撮影は禁止。うに、あぶりの鰆。タラバ蟹。ご主人の人柄が素晴らしく、最後に店の外まで見送ってくれた。DSC04548

五稜郭公園では前回工事中であった箱館奉行所が完成していて、入館した。DSC04552DSC04554

かつてあった奉行所を図面などをもとに忠実に再現したもの。DSC04555

規模がかなり大きい。函館奉行所が役割を果たしたのはわずか4年弱。大政奉還ののち旧幕府脱走軍による占領、7か月の箱館戦争を経て明治4年、建設からわずか7年で解体されてしまったとのことでした。DSC04561DSC04562

大広間では奉行に変身・記念撮影が行われていた。

DSC04556DSC04557衣装は裃(かみしも)、カツラ、女性用打掛、羽織が用意され、入館料のみで撮影できる。毎週土曜日行われているようである。なお、同様のサービスが旧函館区公会堂と弘前城でも行われていた。京都や浅草の着物レンタルと同様なものであり、全国的な流行なのだろうか。歴史的な私設で行われているのは青函エリア独特なものだろか。歴史的施設の観光事業として注目される。

外へ出ると、北海総新幹線開通記念イベントの航空自衛隊ブルーインパルスの展示飛行が行われた。桜の花を描い展示飛行が見事。DSC04603DSC04575

五稜郭タワーでは新幹線開通記念のお茶の会が終わったところ。特に人出が多いわけではないが、開通祝賀ムードは漂う。DSC04551DSC04616DSC04617

さて、五稜郭公園から五稜郭公園の電車通りへ。DSC04549

五稜郭公園当たりの繁華街は以前よりも賑わいがなくなっているようだ。かつては飲み屋街も相当賑わっていたが、周辺の住宅地の住民の高齢化が進んでいるのだろう。丸井今井も北海道新幹線開通を祝ってはいたが、休日にもかかわらずやや閑散としていた。DSC04618DSC04619DSC04621

函館駅に戻ると、開通祝賀イベントが駅前で開催されていた。つながるニッポン祭りというイベント。DSC04622DSC04623

日本中のラーメンが集まった屋台が人気だが、巨大なフードコートといった感じで、地元客中心のようである。今一つ函館らしさは感じられない。DSC04625DSC04629

大分の中津の唐揚げ、大阪ホルモン焼き、広島焼きなどブランド力のある全国B級グルメが長蛇の列。DSC04631弘前や石川の郷土芸能がステージで披露されていた。DSC04632

弘前市は今回の北海道新幹線開通で大規模なキャンペーンを函館市内の主要観光地で展開していた。たしかに函館からの観光客は格段に増えるに違いない。函館と弘前は歴史的な街並み探索やグルメで共通する観光資源を有している。青森や八戸の観光キャンペーンも行われていた。青函がようやく一体化するのだろうか。DSC04634DSC04635DSC04636

大門横丁

函館駅前の賑わいのけん引役は大門横丁の屋台村である。DSC04650帯広の北の屋台の久保裕史氏が函館にノウハウを提供している。この日3月26日は北海道新幹線開業を記念して、大門バルが開催されていて、チケット制ではなく現金500円で各店舗バルメニューを提供していた。観光客だけだけでなく地元客も多いようであるが、早い時間から大変な賑わいようである。DSC04644DSC04647

DSC04648大門横丁以外の店舗も多数参加。飲み屋の梯子ができる仕組みができている。

DSC04645函館駅周辺では大門横丁の影響もあるのか、海鮮居酒屋を中心に居酒屋が多数新規オープンしている。観光客も来ているが、地元の利用が多いようである。DSC04651

棒二森屋がかなり賑わっている。かつては場末の百貨店のような寂れ方で。もう長くはないと思っていたが、改装が行われ、三越伊勢丹傘下の五稜郭公園前の丸井今井函館店をしのぐ雰囲気である。DSC04643

北海道新幹線開業に合わせて「はこだてスイーツ&カフェ」がオープンし、活況を呈している。2009年ころは閉店の噂もあったのが信じられないくらいの活況である。

百貨店だった旧・和光デパート(1、2、7階のみテナントが入居するファッションビル「函館WAKO」として営業していたが、営業を終えて跡地が商業施設と公共施設、マンションからなる複合ビルが建設中で、この夏のオープンを目指している。函館の駅前は明らかによみがえりつつあるようだ。DSC04642

DSC04716駅前通りは海鮮居酒屋通りをすすんで、松風町の電停あたりまで来ると急に静かになる。かつてのアーケードのあった商店街にはマクドナルドができていて、広い駐車場が閑散としていた。松風町の飲み屋街は徐々に衰退した雰囲気のままであった。

松風町から市電に乗ると偶然にも無料運行の電車であった。北海道新幹線開業記念ということでスポンサーにより無料運行しているとのこと。函館もいろいろなことをたっている。DSC04654

 

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