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ドイツ篇――その1 ハイデルベルグ②

2日目の朝食はホテルのバイキング。サマータイムのため外はまだ暗いのだが、6時半からの早いオープンはありがたい。ハムやソーセージ、チーズなどの畜産製品が豊富である。DSC03083_20111005162441.jpg
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この日は予定が詰まっているため、早い時間に市内見学をしなければならない。ホテルの近くにあるビスマルク広場は交通のターミナルで、市内各方面に向かうトラムとバスがここに集まっており、平面で乗り換えできるのが便利である。朝は通勤客や学生でにぎわっている。ガレリア・カウフホーフ(Galeria Kaufhof)百貨店も広場に面して立地していて、人々が集まる賑わいの拠点となっている。DSC03086.jpg
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この広場を起点に、大学広場の横を通って市庁舎のあるマルクト広場までが、自動車乗り入れ禁止の中央通り(Hauptstraße)である。1.6キロの歩行者専用道路はヨーロッ最長ともいわれ、ハイデルベルグの街の中心となる通りである。DSC03096.jpg
朝、8時過ぎだが、古くからの学園都市であるハイデルベルグの中心に1386年創設のドイツで最古の大学、ハイデルベルグ大学、正式にはルプレヒト・カール大学ハイデルベルク(Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg)がある。大学広場や大学周辺のパン屋などの店は早くもオープンしていて、人が集まっている。観光客もかなり歩いていた。騒ぎを起こした学生が閉じ込められたという、昔の学生生活を伝える学生牢は、この時間は残念ながらまだ閉まっていた。

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さらに進んで、マルクト広場の周りには、聖霊協会や歴史的建造物「騎士の家」、市役所などの建造物が立ち並んでいる。

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高台にあるハイデルベルグ城にはケーブルカーで行けるのだが、運行が9時からなので徒歩で登ることにする。かなりきつい階段が続く。城には反対側の入り口から日本人観光客がバスで多数やってきいている。日本人は朝が早い。城からのハイデルベルグの街とネッカー川の眺めは素晴らし、ハイデルベルグを象徴する風景となっている。

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大樽のある城のホールでは、以前来た時にはグラスのワインを楽しんだのだが、まだ、この時間はオープンしていない。ケーブルカーが動き出してからなのだろう。

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城を下りて、市内に戻る。古い石畳の道路の先にある、ネッカー川に架かるカール・テオドール橋は赤いレンガ色の美しい橋である。街の側に立つ橋門はかつての城壁に一部だそうだが、両側にそびえ立つ白壁の二つの橋塔は見張りに使われていたようである。その下には、鏡を突き出したブリュッケン・アッフェ(橋の猿)とネズミの像がある。

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橋脚には過去の洪水の際の水位が記録されている。一番高い水位の1784年2月27日は、現在の橋の前身である屋根でおおわれた木橋(橋脚は石)が流された洪水の日である。そういえばライン川水系の洪水がちょっと前にあった。
(参考)http://www.jcca.or.jp/kaishi/218/218_t_tukamoto.pdf

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ネッカー川の対岸から見るハイデルベルグ城と旧市街の光景が美しい。手前の橋脚には、ハイデルベルクの守護神であり英知の女神でもある「パッラス・アテナ」の像が立っている。

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戻ったところの旧市街にあるカフェ、クネーゼルは「ハイデルベルグ学生のキス」という名のシルエットが描かれたメダル大の手作りチョコで有名で、人気の土産物になっている。

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9時を過ぎて店も開き始め、商店街が観光客や地元客でにぎわい始めている。

ビスマルク広場に戻ると、買物客も集まって賑わいが増している。トラムは最高5両編成で輸送力がありそうだ。

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ガレリア・カウフホーフ百貨店に入るとデパートとスーパーの中間のようなイメージである。化粧品コーナーには日本の資生堂もあった。

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ホテルに戻り、チェックアウトして、電車でカールスルーエへ向かうことにする。ハイデルブルグからストラスブールに行くには、ライン川沿いの幹線で南下し、Offenburgで乗り換えてライン川を渡り、ストラスブールへ行くのが一般ルートだろうが、カールスルーエまで行くと、ミュンヘンなどドイツの都市からパリに向かうTGVに乗って、ストラスブールに直行することができるからだ。しかし、カールスルーエで乗り継ぎに最低でも1時間待たなくてはならないので、さらに1時間早い列車に乗って、カールスルーエの街を散策することにする。
次回はカールスルーエ。

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