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飄香 麻布十番本店

麻布十番の高級四川料理店「飄香 麻布十番本店(ラオシセン ピャオシャン)」。リッチなインテリアのゆったりと落ち着いた雰囲気のレストランです。

休日のランチに伺ったところ、四川田舎料理『農家楽』( ノンジャーラー)がお薦めとのこと。1200円でランチのセットをいただけるとのことで、料理と麺のセットの中から、2種類の料理を選びました。

突き出しの大豆はシンプルながら、五香粉の香りが豊かで旨味が感じられます。DSC02441

4種の前菜と料理はまずまず。豚耳とモツのマスタードソース。揚げたムツの黒酢ソース。DSC02443

シャキの細切り新じゃがいもと茴香のあえ物。春ウドの醤油漬け。いずれも繊細で優しい味です。DSC02444

スープはスペアリブと黄ニンジンのスープ。エレガントな味わいですが、やや出汁の抽出が弱い印象でした。軟骨までトロトロで軟らかいスペアリブを食べるのがメインのスープです。DSC02446

漬け物、春キャベツなどの野菜のピクルスは、サラダ感覚の浅漬け。ドレッシング替わりのテーブルの辣油が美味しい。DSC02445

メインは2人で別のものをオーダーしたところ、取り分けてくれました。

自家製干し肉と新生姜のピクルス入りトマトと卵の炒め。ベーコンのような干し肉から旨味が抽出され、全体の料理の骨格を形成。隠し味的な新生姜のピクルスと共に、ややもすると緊張感が失われ、水っぽく散漫となりがちなトマトと卵の素材に、統一感を与えていました。DSC02448-2

春キャベツと大ヤリイカ団子の黒酢炒め、焦がした唐辛子の香り。イカのすり身の団子がうま味があってジューシー。干し唐辛子が10本、これは食べてはいけない。その割には辛味はマイルドで、どちらかというと香りに重点があります。甘みのある春キャベツやネギの炒めがメインの料理です。DSC02447-2

 

デザートはセットとは別にオーダー。4種類オンリストされたものはいずれも創作性が高く魅力的な内容です。DSC02449

青山椒のアイスクリーム、オレンジと甘酒のソース。DSC02451-2

実山椒がトッピングされ、香り豊かで清涼感のあるアイスクリームは食後にぴったり。甘酒はあまり感じられなかったですが、オレンジの風味とともに爽やかな一品。

ホワイト紹興酒プリン。話梅(干し梅)ジュレ掛け。紹興酒はあまり感じられなかったですが、濃厚でいて、優しくきめ細かい味わいのプリンに梅の酸味がアクセントを加えていました。DSC02450-2

全体の基調として、エレガントで繊細な四川料理で、従来の四川料理のイメージと異なる世界です。高級中華料理の水準ですが、最高レベルに至るにはもう少し何かがほしいところ。デザートは創作性があって良かったので、セット以外のアラカルトがレベルが高いのかもしれません。

グラスの白ワインは、ラングドックのものでしたが、料理とのバランスから、もう少しレベルアップした方が良いと思われます。

サービスレベルは日本の中華料理レストランとしては最高レベルで、丁寧な接客に好感が持てました。ランチセットのオーダーにも関わらず、スタッフが店の外まで見送ってくれました。

 

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