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ミシュラン2年連続一つ星のたまプラーザの住宅街にある蕎麦店。マンションの1階のレストラン街にある。外見は普通の蕎麦店。

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店内はやや暗く、左側に4人掛けのテーブルと長いテーブルが縦に。右側は6人掛けのテーブルが横に配置されている。こちらは横掛けを勧めていたので、相席もあるのだろう。

メニューには冷たいせいろ系の蕎麦と温かい蕎麦がほぼ同数記載されているが、季節メニューは別にカードでいくつかある。このなかで、広島産カキの天せいろと天ぷらそばがあり、カキの天せいろを注文する。連れは牛すじカレー南蛮そばを注文。

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せいろの蕎麦は細く繊細、なめらかで透明感がある。蕎麦の香りが強く感じられる。毎朝、国内産の蕎麦を店内の石臼で製粉しているとのこと。

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つけ汁は上質な鰹節のエレガントな香りが、蕎麦の香りを邪魔しない程度にほのかに感じられる。

牡蠣の天ぷらは大きめのものが1個、小さめのものが2個。これにネギとニンジンの天ぷらが付いている。牡蠣の大きな方はジューシーで熱々。ミルキーで旨味たっぷりの牡蠣汁が口の中に広がる。

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牡蠣は天ぷらネタとしては難しく、天ぷらの技術も上級の天ぷら店ほどのレベルではないためか、衣の食感が今一つ。ただ、ネギがなかなかの美味しさである。

薬味は山葵とねぎ。山葵は少なめ。つゆも少なめで総じて上品なイメージである。

蕎麦湯は蕎麦粉を溶かしているため、かなりとろっとしていたが、蕎麦湯だけで飲んでみると香りが良く、すべて飲み干してしまった。

カレー南蛮の牛すじはトロトロに煮こまれて柔らかい。

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蕎麦汁そのものがカレー南蛮用に独自に作られたもので、蕎麦湯と牛すじの脂でとろみがつけられているようである。甘さが控えめな上品な味で、洋風カレーとも和風カレーとも違う独特のカレー風味である。

カレー南蛮には小さい大根の漬物が付いていた。

メニューには興味をそそられる料理が数多く並べられていて、特に蕎麦メニューにもある鴨の料理が4種類並び、得意としているようだ。一度、味わってみたい。

蕎麦のレベルは高く、料理にも工夫がみられ、また訪れてみたい店である。日本酒は4種類、ワインも種類は少ないがスペインのシャルドネがメニューにある。雰囲気も落ち着いた洗練されたものがある。

ただ、ミシュランの一つ星店としては、蕎麦自体の味はともかく、雰囲気やサービスのレベルに、フランス料理や日本料理の店のそれと比較して、やや違和感がある。ちょっと、しゃれた、こだわりのある蕎麦屋のイメージにも近い。静かな住宅地に立地する蕎麦店の限界なのだろうか。

ミシュランの日本版はフランス料理に関してはかなり厳格な基準があるように思われるが、会席系の料理以外の日本料理については今一つ基準が明確でないように思われる。

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